ある学校の話です。
ちょっと読んでくれるとうれしいです。



不思議な学校

私の学校は、６年生の時に誕生日になるといつもその人が消えていく。
昨日誕生日だったありさちゃんも行方不明になっていて、
ありさちゃんの母親が泣きながらこの学校のドアを叩き続けていた。
私はその音に気を取られ、今日の1時間目の授業が頭に入ってこなかった。
どうして消えるんだろうと思いながら、毎日を過ごしていた。



とうとう私の誕生日がやってきた。
私の誕生日は３月の末なため、その頃には同級生が誰もいなかった。
私は恐る恐る校門の方へ向かっていく。
そうすると、保健体育の先生が私を探していた。
校門ではなく裏口から出て行こうとした瞬間、私はなぜか立ち入り禁止の井戸へと腕を引っ張られていた。


ふと目を開けると、目の前にはありさちゃんのお気に入りの花柄のワンピースが真っ赤に染まって散乱していた。
私はあまりの光景に、声が出なくなっていた。
上を見上げると、包丁が振り下ろされた。
私は瞬く間に意識が遠のき、「死」というものを自覚した。
気づいた時には私は浮かんでいて、立ち入り禁止の場所にある井戸を覗くと、
真っ赤に染まった井戸水がゆらゆらうごめいていた...
（誤字、脱字は許してください）