小説投稿板@キャスフィ
モブはモブらしく陰で勇者を支えます。
32コメント 2023/02/11(土) 20:09
  • 1    2022/08/22(月) 20:53:28  [通報
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    1 心地いい2人の時間


    誰もが一度は憧れる職業、≪勇者≫。
    だが、勇者になれるのは≪英雄≫と呼ばれる希少スキルを授かった者だけだ。
    ≪英雄≫のスキルは基本的に貴族の血を引く者にしか開花されない。
    極々稀に貴族以外の者にも授かることはあるがそれは限りなく低い確率だ。
    つまり、俺みたいなただの村人に生まれた者にとっては最も無縁のスキルなのだ。

    「いよいよ明日だね、グレン!」

    俺の隣に座り、無邪気な笑顔を向けてくる少女。
    この子の名前はエリス・フローリー。
    俺の幼馴染であり唯一の友達だ。

    「明日?何かあったっけ?」

    「もう!忘れたの!?明日はスキル授与の日だよ!」

    「ああ、そうだったな。」

    スキル授与の日、それは18になる年に開催されるスキルを授かれる日だ。
    スキルは本来神様からの贈り物と呼ばれていて、
    18の歳になると大人になったと認められてその祝いとして神様が贈り物をくださると言われている。
    授与の方法は俺もあまりよくは知らないが教会へ行き神官様を通して神様から直接授与されるのだそうだ。
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