小説投稿板@キャスフィ
モブはモブらしく陰で勇者を支えます。
32コメント 2023/02/11(土) 20:09
  • 17    2022/08/22(月) 21:10:27  [通報
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    町外れにあるスキル授与の日に行った教会へと到着した俺は神官様へスキルの再鑑定をお願いした。

    「では、君のスキルの再鑑定を始めましょう。」

    「お願いします。」


    スキル授与の日と同じ手順で神官様は透明な水晶へ両手を添えて詠唱に始める。
    そして1分後俺のスキルの鑑定が終了した。

    「うむ・・・。見たところ君のスキルは身体能力0.5倍増じゃな。」

    「そうですか。」

    何か今の状況を改善する上書きがされていればと我にも縋る思いで来てみたが成果はなかったみたいだ。
    やはり、ただのゴミスキルだったってことかな。
    と諦めて帰ろうとした時神官様が再び口を開いた。

    「待て、何やら文字が見える。何々・・・影は光と表裏一体。光あるところに影は本来の力を示す。」

    表裏一体?なんだそりゃ。
    意味が分からない。
    でもまあ、あの時に言われなかったと言うことは恐らく上書きされた文書なのかもしれない。
    それはほんの少しだけの進歩ということだな。
    その後俺は神官様へお礼の言葉を言い教会を後にした。

    ≪影≫と言うスキルについてはまだまだ謎だらけだが、今後また何かしらの変化があるかも知れない。それまでは剣術の訓練でもしながら待つしかないな。
    よし、今はただやれることだけやろう。
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