小説投稿板@キャスフィ
モブはモブらしく陰で勇者を支えます。
32コメント 2023/02/11(土) 20:09
  • 19    2022/08/22(月) 21:12:15  [通報
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    「うむ。皆よく集まってくれた。実はじゃな。この村に最悪が近づいておるのじゃ。」
    「何ですか最悪ってー。」
    「ボアウルフがこの村のすぐ近くの森に住み着いておるのだ。数にして大凡50匹程。」
    「う、嘘でしょ。ボアウルフが何で・・・」

    ボアウルフはC級モンスターの魔獣だ。
    単体を相手にするのなら大した強さはないから村の者達だけでも対処は可能だが数が50匹ともなるとそう言うわけにはいかない。
    ボアウルフは群れを作り集団で狩りを行う。
    それがボアウルフの厄介な所なのだが、ボアウルフは本来10匹程度の群れしか作らない。
    なのに今回は50匹の群れ・・・そんな大所帯の群れが本当にいるとするならそれは異常事態だ。
    俺たち村人が手に負える相手ではない。

    「領主様にはすでに伝えておるがこちらに討伐隊が到着するまで1ヶ月程はかかるらしい。」
    「1ヶ月って・・・その間にボアウルフが襲ってきたらどうするんだよ!」

    ボアウルフの巣がある森はこの村から5キロ程しか離れていない距離にある。
    そんな距離に位置しているのなら奴らがここを嗅ぎつけるのは1ヶ月もかからないだろう。
    そうなれば俺たちだけで奴らを向かい撃たなければならなくなるが、どう見ても戦力の差が違いすぎる。
    村を守ることは愚か逃げることすらできなくなる。
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