小説投稿板@キャスフィ
モブはモブらしく陰で勇者を支えます。
32コメント 2023/02/11(土) 20:09
  • 21    2022/08/22(月) 21:13:51  [通報
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    6 その最悪は突然に。


    1週間後──。
    不恰好ではあるがなんとか村沿いに村を囲むように柵を配置することができた。

    「なんとか出来たな。これで少しは時間が稼げるはずだ。」

    だが、柵はあくまでも討伐隊の到着までの時間を稼ぐものに過ぎない。
    だから予定より早く来てくれることを祈るばかりだが。

    「グレン!食料の備蓄も終わったぞ!これで1ヶ月は持つはずだ。」

    「よし、これでしばらくは耐えれるな。」

    領主の兵が来るまでの間みんなが食いつなげるだけの食料も備蓄できた。守るための柵も出来た。
    まさに準備万端だ。

    「後は周囲を警戒しながら村に篭ろう。」

    残す時間はあと約3週間。
    それまで耐え凌げれば俺たちの危機は脱する。
    それまではなんとしても耐えないといけない。
    このまま何事もなく時間が過ぎてくれればとそう思ったのだが──
    そんな俺の考えとは裏腹に早々にその最悪は突然やってくるのだった。

    「た、大変だあーー!!」

    1人の村人が大慌てで走ってきた。

    「何だ何だそんなに慌てて」

    「ボアウルフの群れが・・・!!」

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