小説投稿板@キャスフィ
魔法文明のこの世界で俺は剣だけで最強に至る。
24コメント 2022/08/22(月) 22:39
  • 9    2022/08/22(月) 22:21:45  [通報
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      「勇者様の末裔なのに魔力がないって何?やばくない?」
    「俺、魔力がないやつとか初めて見たよ」
     
    ここにきた時は期待の言葉を出していたもの達がその時の態度が一変して俺の耳にも微かに聞こえるくらいの声で俺を蔑む言葉を投げかけてくる。
      そんな状況に耐えきれなくなってしまった俺は走って父上の元へと戻った。


      「ち、父上。これは何かの間違いですよね?もしかしたら水晶が壊れていたのかも・・・」

    「・・・」

    俺は父上に必死に問いかけた。
      これは間違いの結果なのだと言って欲しかったから。
      俺はこれまで父上のような強い魔法使いになることを目標にして生きてきた。
      だから、父上が間違いだと言ってくれれば俺にはまだ可能性があると思ったから・・・。

      だけど、俺が期待したような言葉が父上から返ってくることはなかった。


      「そんな訳なかろう。アギト、お前を今日をもってアストラル家から追放する。今後一切アストラル家の名を語ることはおろか我が家の敷地に足を跨ぐことも禁ずる。1人でどこまでも行くが良いこの愚者め。」

    「愚者って・・」

    「魔力を持たない無能などあの愚者と一緒だ。由緒正しきアストラル家の家名を汚しおって恥を知れ。」

    「え・・?父・・上・・?」

    「行くぞレギト。お前はこんな愚者にはなってくれるなよ。」

    そう言うと父上は俺の顔に目を向けることもなく、ましてや励ます言葉をかけてくれる事もなく俺をその場に残してそのまま教会の外へと出ていった。

       「兄さんドンマイ!アストラル家は俺が何とかしてやるから兄さんは1人で気ままに生きていきなよっ──て魔法も使えないなら生きていけないか!あはははは」

    去り際にレギトは俺を再び馬鹿にしながら父上の後を追って去っていった。
       俺は教会へただ1人取り残されたのだ。
       耳を澄ますとヒソヒソと何かを話す声が聞こえる。
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