小説投稿板@キャスフィ
闇二抗イシ影ヨ
6コメント 2023/08/03(木) 09:20
  • 2  雪りんご  2023/02/24(金) 09:31:24  [通報
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    「アナタ、また懲りずにか弱い男の子に手を出したでしょ? 私達怪異は血も涙もない化け物よ。血も涙も無いからこそ、最低限のオンナの誇りくらいはあるべきよ」 少女のとても美しい声が、冷ややかに言う。 その声には明らかな怒気が含まれていた。 少女は拳を突き出した。 華奢な身体からは想像もつかない怪力を秘めているらしい。 容赦のないパンチであった。 塊がふわりと宙を舞い、一回転。勢いよく地面に衝突した 「天邪鬼! あなたのような怪異の風上にも置けない変態女が人間の男の子に近づこうだなんて赦さないわよ」 「いっ……たぁあああああああああああああ! なぁ、雪花ちゃん、あたしは泣く子もハイテンションになる最強最高の大妖怪・\"天邪鬼様\"だから何発タコ殴りにされても広~~~~~~~い心で許してあげるよ? でも、あたし以外は何人たりとも殴っちゃ駄目だからね! 誰かを護るパンチはあたし大好きだけど それ以外のパンチは殴る方も痛ぇし嫌な感じがするだろ?」 「全然しないわ」 「……まぁ、人間ちゃんを怪異から護るとき、派手な喧嘩でやる殴り合いはあたしも正直嫌いじゃない。男の子やお肉とおんなじくらい大好きだぜ! 誰かのために戦ったら……巷のラブリーボーイは右も左もあたしにゾッコンさ。要は誰かを護るとき以外、その怪力パンチはお預けってことだな!」
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