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俺自身霊感とかまったくなくて、ここに書き込むようなことはないだろうなぁって思ってたんですが、先月あったホットなお話を書き込もうかと思いここに来た次第。
一応話の主役の許可は取って書き込んでます。
ここなら多くの人が信じてくれそうなので。
長文かも。(文才もなく長文カキコもほとんどしたこと無いので読みにくいかも)
冒頭述べたように、俺自身にはまったくもって霊感などは存在してません。
なのでこれ、ホントに霊とか絡んでる話かは俺には判別不可。
皆さんに判別してほしい。
会話の内容も、覚えてるものを書いているのでかなり乱文かもしれません。
で、本題。
この話は、霊感の強い友達の話。
その友達は中学生の時からの付き合いで、30手前になった今でもけっこう頻繁に遊んだり、飲みに行くような間柄。
そいつん家は俺らの住んでるところでもけっこう大きめの神社の神主さんの仕事を代々やってて、普段は普通の仕事してるんだけど、正月とか神事がある時とか、ケコーン式とかあると、あの神主スタイルで拝むっていうのかな?
そういった副業(本業かも)をやってるようなお家。
普段は神社の近くにある住居にすんでます。
で、その日も飲みに行こうかってことで、とりあえず俺の家に集合することになったんです。
先にそいつと、そいつの彼女が到着して、ゲームしながらもう一人の女の子を待ってたんです。
その神社の子をM、遅れてくる子をS、俺のことをAとしますね。Mの彼女はKで。
しばらくゲームしながら待ってたら、Sちゃんから電話がかかってきたんです。
Sちゃん「ごめんちょっと遅れるね、面白いものが納屋から見つかって、家族で夢中になってた~
Aってさ、クイズとかパズル得意だったよね?面白いものもって行くね!
もうちょっと待ってて~~~」
ってな感じの内容でした。
で、40分くらいしたころかな、Sちゃんがやってきたんです。
その瞬間、というかSちゃんの車が俺ん家の敷地に入った瞬間かな。Mが
「やべぇ。これやべぇ。やべ・・・・ どうしよ・・ 父ちゃん今日留守だよ」
って言ったんです。
俺「ん?Mどうしたが?また出たんか?」
K「大丈夫!?またなん?」
M「出たってレベルのもんじゃねぇかも・・・・ はは・・ Aやべぇよこれ、Sちゃん・・まじかよ」
Mは普段は霊感あるとかオバケみるとか神社の仕事とか、あまり話題には出さないんですが、たまにこうやって怯えてるんですよ。
俺もSもKも、そのことは知ってるんですがMが突っ込んだ話されるのを嫌がるので普段はあまり話題にしません。
Sちゃんが俺の部屋まで上がってきました。
Mは顔面蒼白ってかんじで
M「Sちゃんよ・・・・ 何持ってきたん?出してみ・・・」
S「え?え?もしかして私やばいの持ってきちゃった・・・のか・・な?」
M「うん・・」
S「これ・・・来週家の納屋を解体するんで掃除してたら出てきたん」
そういってSちゃんは木箱を出したんです。
20cm四方ほどの木箱でした。電話でパズルって言ってたのはこのことだろう、小さなテトリスのブロックみたいな木が組み合わさって箱になってたと思う。
M「それ以上触んなや!触んなや!!」
その瞬間、Mはトイレに猛ダッシュ
「おぅえぇええ。ぅぇえぇうぇええええ」
嘔吐の声が聞えてきました。
Kがトイレに行ってMの背中をさすってやってるようでした。(良い彼女だ・・w)
一通り吐き終えたMが戻ってきました。
Mが携帯を取り出し電話をかけました。
M「とうちゃん・・・・コトリバコ・・・ コトリバコ友達が持ってきた
俺怖い。じいちゃと違って俺じゃ、じいちゃみたくできんわ・・」
M泣いてました。とうちゃんに電話かけて泣いてる29歳・・・
それほど恐ろしいことなんでしょう。俺も泣きそうでした。
M「うん付いちょらん、箱だけしか見えん。
跡はあるけどのこっちょらんかもしらん
うん、少しはいっちょる、友達のお腹のとこ
シッポウの形だと思う・・・シッポウだろ?中に三角ある。シッポウ
間違いないと思う、だって分からんが!俺は違うけん!」
(なにやら専門用語色々でてたけど、繰り返していってたのはコトリバコ、シッポウ
(もっと色々言ってたけど忘れました、ごめん)
M「分かったやる。やる。ミスったら祓ってや、とおちゃん頼むけんね」
Mここで電話を切りました。
最後にMは2分ほど思いっきり大泣きして、しゃくりあげながら「よし」と正座になり、自分の膝のあたりをパシっと叩きました。
もう泣いてませんでした。なにか決意したようで。
M「A・・カッターか包丁貸してごせや」
(「ごせ」ってのはうちらの方言で、~してくれとかの語尾ね)
俺「お、おい、何するん!?」
M「誰か殺そうっちゅうじゃない、Sちゃん祓わないけん
Sちゃん、俺みて怯えるなっちゅうのが無理な話かもしらんが、怯えるな!
KもAも怯えるな!とにかく怯えるな!怯えるな!!負けるか!負けるかよ!!
俺が居る!怯えるな!怯えるな!
なめんな!俺だってやってやら!じいちゃんやってやら!見てろよ糞!糞ぉおおおおお!」
Mは自分の怯えを吹き飛ばすかのように咆哮をあげていました。
Sちゃん半泣きです・・・怯えきってました。
俺もKも泣きそうです。ほんとにちびりそうだった・・・
S「分かった、分かった、がんばっでみる」
俺もSもKもなにやら分からないけど、分かった分かったって言ってました。
M「A包丁かカッター持ってきてごせや」
俺「お、おぅ・・」
包丁をMに手渡しました。
M「A俺の内腿、思いっきしツネってごせや!おもいっきし!」
もう、わけ分からないけど、Mの言うとおりにやるしかありません。
M「がぁあああああがあぐいうううあああ・・・・・”!!!」
Mの内腿をツネり上げる俺。
俺に腿をつねり上げられながら、Mは自分の指先と手のひらを包丁で切りつけました。
たぶん、その痛みを消すためにツネらせたのかな?
M「Sちゃん口開けぇ!」
MはSちゃんの口の中に、自分の血だらけの指を突っ込みました。
M「Sちゃん飲みぃ、まずくても飲みぃ」
S「あぐ;kl:;っぉあr」
Sちゃん大泣きです。言葉出てなかったです。
M「◎△*の天井、ノリオ? シンメイイワト アケマシタ、カシコミカシコミモマモウス」
なにやら祝詞か呪文か分かりませんが、5回~6回ほど繰り返しました。
呪文というより浪曲みたいな感じでした。
そしてMがSちゃんの口から指を抜くとすぐ、SちゃんがMの血の混じったゲロを吐きました。
S「うぇええええええええええおええわええええええええ」
M「出た!出た!おし!!大丈夫!Sちゃんは大丈夫!
次・・・!
じいちゃんみててごせや!」
Mは血まみれの手を、Sちゃんの持ってきた木箱の上にかぶせました。
M「コトリバココトリバコ ◎△*??Й・・・
いけん・・いけん・・やっちょけばよかった」
Mがまた泣きそうな顔になりました。
M「A!っとおちゃんに電話してごせや」
言われたとおりにMの携帯でMのとおちゃんに電話をし、Mの耳元にあてました。
M「とおちゃん、ごめん忘れた、一緒に呼んでくれ(詠んでくれかな?)」
Mは携帯を耳にあて、右手を小箱添えて、また呪文みたいなものを唱えてました。やっぱり唄ってるみたいな感じでした。
M「終わった。終わった・・・・おわ・・・ったぁ・・うぅえぇえええ」
Mはまた号泣してました。大の大人が泣き崩れたんですよ。
Kによしよしされながら、20分くらい大泣きしてました。
俺とSとKも号泣で、4人でわんわん泣いてました。
その間も、Mは小箱から決して手を離さなかったような気がします。(号泣してたんであまり覚えてませんがw)
すこし落ち着いてから、Mは手と箱を一緒に縛れる位のタオルかなにかないか?って聞いてきたので。薄手のバスタオルでMの手と木箱を縛り付けました。
M「さて、ドコに飲みに行く?」
一同「は?」
M「って冗談じゃw 今日はさすがに無理だけん、A送ってくれよ」
(こいつどういう神経してるんだろ・・・ ほんと強い奴だなぁ)
その日はSもMもKもなんだかへとへとで、俺が送っていくことになりました。
(飲みだったんで、もともと俺が飲まずに送る予定だったんですよ!いやホントにw)
で、それから8日ほどMは仕事を休んだようです。
そして昨日Mと会い、そのときのことを聞いてみたんですが。
M「あ~っとなぁ。Sちゃんところは言い方悪いかもしらんが、◎山にある部落でな
ああいうところには、ああいったものがあるもんなんよ
あれはとおちゃんが帰ってきてから安置しといた
まぁあんまり知らんほうがええよ。」
なにやら言いたくない様子でした。
それ以上は、いくら聞こうとしても教えてくれない_| ̄|○
ただ最後に
M「あの中に入っちょるのはな、怨念そのものってやつなんよ
まぁ入ってる物は、けっこうな数の人差し指の先とへその緒だけどな・・・
差別は絶対いけんってことだ、人の恨みってのはこわいで、あんなもの作りよるからなぁ
アレが出てきたらな、俺のじいちゃんが処理してたんだ
じいちゃんの代であらかた片付けた思ってたんだけど、まさか俺がやることになるなんてなぁ
俺はふらふらしてて、あんまり家のことやっちょらんけぇ、まじビビリだったよw
ちょっと俺も勉強するわ まぁ才能ないらしいがw
それとな、部落云々とか話したけど、差別とかお前すんなや・・Sちゃんとも今までどおりな
そんな時代じゃないしな~ あほくせぇろ」
俺「あたりめぇじゃんw
それよりさ、この楽しい話誰かに話してもええの?」
M「お前好きだなぁ 幽霊すら見えんくせにw」
俺「見えんからこそ好きなんよ」
M「ええよ別に、話したからって取り付くわけじゃないし
どうせ誰も信じねぇよ、うそつき呼ばわりされるだけだぞ、俺はとぼけるしw」
と、いうわけでここに書き込ませてもらった次第です。
長文失礼しました~!
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9 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2000/08/02(水) 07:03
私は、夢をみていました。
昔から私は夢をみている時に、たまに自分は今、夢をみているんだと自覚する事がありました。この時もそうです。
何故か私は薄暗い無人駅に一人いました。
ずいぶん陰気臭いを夢だなぁと思いました。
すると急に駅に精気の無い男の人の声でアナウンスが流れました。
それは「まもなく、電車が来ます。その電車に乗るとあなたは恐い目に遇いますよ~」
と意味不明なものでした。まもなく駅に電車が入ってきました。
それは電車というより、よく遊園地などにあるお猿さん電車のようなもので数人の顔色の悪い男女が一列に座ってました。
私はどうも変な夢だなと思いつつも、自分の夢がどれだけ自分自身に恐怖心を与えられるか試してみたくなりその電車に乗る事に決めました。
本当に恐くて堪られなければ、目を覚ませばいいと思ったからです。
私は自分が夢をみていると自覚している時に限って、自由に夢から覚める事が出来ました。
12 名前:まだつづくぞ! 投稿日:2000/08/02(水) 07:09
私は電車の後ろから3番目の席に座りました。辺りには生温かい空気が流れていて、
本当に夢なのかと疑うぐらいリアルな臨場感がありました。 「 出発します~」とアナウンスが流れ、電車は動き始めました。これから何が起こるのだろうと私は不安と期待でどきどきしていました。電車は ホームを出るとすぐにトンネルに入りました。紫色ぽっい明かりがトンネルの中を怪しく照らしていました。
私は思いました。このトンネルの景色は子供の頃に遊園地で乗った、スリラーカーの景色だ。
この電車だってお猿さん電車だし結局過去の私の記憶にある映像を持ってきているだけでちっとも恐くなんかないな。)
とその時、またアナウンスが流れました。「 次は活けづくり~活けづくりです。」
活けづくり?魚の?などと考えていると、急に後ろからけたたましい悲鳴が聞こえてきました。
振り向くと、電車の一番後ろに座っていた男の人の周りに四人のぼろきれのような物をまとった小人がむらがっていました。
よく見ると、男は刃物で体を裂かれ、本当に魚の活けづくりの様になっていました。
強烈な臭気が辺りをつつみ、耳が痛くなるほどの大声で男は悲鳴をあげつづけました。
男の体からは次々と内臓がとり出され血まみれの臓器が散らばっています。
私のすぐ後ろには髪の長い顔色の悪い女性が座っていましたが、彼女はすぐ後で大騒ぎしてい るのに黙って前をを向いたまま気にもとめていない様子でした。 私はさすがに、想像を超える展開に驚き、本当にこれは夢なのかと思いはじめ恐くなりもう少し様子をみてから目を覚まそうと思いました。
気が付くと、一番後ろの席の男はいなくなっていました。
しかし赤黒い、血と肉の固まりのようなものは残っていました。
うしろの女性は相変わらず、無表情に一点をみつめていました。
「 次はえぐり出し~えぐり出しです。」とアナウンスが流れました。
すると今度は二人の小人が現れ、ぎざぎざスプーンの様な物でうしろの女性の目をえぐり出し始めました。
さっきまで、無表情だった彼女の顔は、痛みの為ものすごい形相に変わり、私のすぐ後ろで鼓膜が 破れるぐらい大きな声で悲鳴をあげました。
眼かから眼球が飛び出しています。血と汗の匂いがたまりません。
私は恐くなり震えながら、前を向き体をかがめていました。ここらが潮時だと思いました。
これ以上付き合いきれません。しかも、順番からいくと次は3番目に座っている私の番です。
私は夢から覚めようとしましたが、自分には一体どんなアナウンスが流れるのだろうと思い、それを確認してからその場から逃げる事にしました。
13 名前:これで最後だ 投稿日:2000/08/02(水) 07:11
「次は挽肉~挽肉です~」とアナウンスが流れました。
最悪です。どうなるか、容易に想像が出来たので神経を集中させ、夢から覚めようとしました。
(夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ)いつもはこう強く念じる事で成功します。
急に「ウイーン」という機会の音が聞こえてきました。今度は小人が私の膝に乗り変な機械みたいな物を近づけてきました。
たぶん私をミンチにする道具だと思うと恐くなり、(夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ)と目を固くつぶり一生懸命に念じました。
「 ウイーン 」という音がだんだんと大きくなってきて、顔に風圧を感じ、もうだめだと思った瞬間に静かになりました。
なんとか、悪夢から抜け出す事ができました。全身汗でびしょびしょになっていて、目からは涙が流れていました。
私は、寝床から台所に向、水を大量に飲んだところで、やっと落ち着いてきました。
恐ろしくリアルだったけど所詮は夢だったのだからと自分に言い聞かせました。
次の日、学校で会う友達全員にこの夢の話をしました。でも皆は面白がるだけでした。所詮は夢だからです。
それから4年間が過ぎました。大学生になった私はすっかりこの出来事を忘れバイトなんぞに勤しんでいました。
そしてある晩、急に始まったのです。 「 次はえぐり出し~えぐり出しです。」あの場面からでした。私はあっ、あの夢だとすぐに思いだしました。
すると前回と全く同じで二人の小人があの女性の眼球をえぐり出しています。
やばいと思い (夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ)とすぐに念じ始めました。。。。。。
今回はなかなか目が覚めません。(夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ)。。。。。。。。
「次は挽肉~挽肉です~」
いよいよやばくなってきました。「 ウイーン 」と近づいてきます。(夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ、覚めてくれ)
ふっと静かになりました。どうやら何とか逃げられたと思い、目をあけようとしたその時
「 また逃げるんですか~次に来た時は最後ですよ~」とあのアナウンスの声がはっきりと聞こえました。
目を開けるとやはり、もう夢からは完全に覚めており自分の部屋にいました。
最後に聞いたアナウンスは絶対に夢ではありません。現実の世界で確かに聞きました。
私がいったい何をしたと言うのでしょうか?
それから、現在までまだあの夢は見ていませんが次に見た時にはきっと心臓麻痺か何かで死ぬと覚悟しています。
こっちの世界では心臓麻痺でも、あっちの世界は挽肉です。。。。。。
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最近の話。
俺んちは四人家族でいつもかみさんと上の子。
一歳の下の子と俺が寝てるんだけど、この子がよくベッドから落ちる。
俺も気をつけて 抱っこしながら寝たりしてるんだが本当に毎日落ちる。
そんな時に夢を見たんだ
寝てるのか起きてるのかわからないが、俺は横になって隣で寝てる子供を見てる。
子供はとくに寝返りをするわけではなく、おとなしく寝ている、がなんか周りになにかの気配がする。
俺は何故か体が動かなくなっていて、唯一動く目をキョロキョロさせて子供の周りを見ていたんだ。
何かが歩いてきた、それは小さい人間のように見えた、数えてみたらどうやら3人いる。
髪をてっぺんで束ねた20センチくらいの槍のようなものを持った男が子供の周りを歩いていた
何かを喋りながらそいつらは時々子供に触りだした。
やめろ!!。と叫ぼうとしたが声はでない。
いきなり一人が槍を子供の手の甲に刺した。子供は激しく暴れて寝返りをうった。
刺したやつはものすごい悪意に満ちた顔をうかべて、声をだして笑いやがった、聞いたこともないこえで。
「ゲデゲデゲデゲデゲデゲデ」
言葉にしたらこんな感じ、
そいつらは何回も子供を刺した、そのたびに子供は身をよじらせだんだんとベッドの縁に近づいていった。
そいつらは子供が端に近づくたびに顔を歪ませ歓声をあげて喜んだ。
このままではまた落ちる、なんとかしなければ。
と、手を伸ばそうとするが体はうごかない。
子供は手や足をチクチク刺されどんどん端に追いやられていく。
「ゲデゲデゲデゲデゲデゲデ」
という声だけが耳障りに聞こえてくる
あとすこしでベッドから落ちそうだ。
やつらはさらに子供を刺そうとする、 やめろ!!。とさっきより強く思って手を伸ばしたら体を起こせた。
俺は何も考えずに子供を刺そうとしてるやつに拳を降り下ろした。
「ぷげっ!!」妙な声をあげて潰れたやつを横目にもう一人を殴った。
「ぷぎゅる」耳障りな声を残してもう一人消えた
次の瞬間、手に激痛がはしり俺は声をあげた、
みると最後の一人が親指の爪と肉の間に槍を刺して何かを叫んでいる。
俺はこんなものを何回も刺したのか!!と怒りに任せてそいつの上半身と下半身を掴んだ。
そいつは小さなナイフをどこからか取りだし俺の手を切りつけた。
そのたびに痛みが走るが怒りが勝っていた俺は、雑巾を絞るようにそいつの体を力一杯しぼった。
「ぶげぶげぶげぶげ」
そいつもすごく耳障りな声を出して消えた。
へんなやつは消えた。安心して子供を近くに寄せ、ほっとしたところで意識が途絶えた。
アラームでいつもの時間に目を覚まし、子供を見たがその日は落ちずにスヤスヤねむっていた。
が、手に違和感があるっていうかものすごく痛い。
見ると手の甲があちこち切れ血がにじんで真っ赤になっていた。
瞬間に夢のことが思い出され、背筋が寒くなったのを覚えている。
あれから一週間くらいたつが子供はベッドから落ちなくなったんだが、
俺が夜中に突然チクッとした痛みで目を覚ますようになった。
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仲のイイ友達A君・B君と3人で俺の家でお泊り会をする事になりワイワイすごしました。
深夜になり、ふとテレビを見てみると『心霊スポット特集』という番組がやっていました。
ずっと見ていると・・・
自分の家から近い場所が映りました。
するとA君が
『そこに行ってみようぜ!!』と言いだしました。
ちょうど暇だったのでB君と俺は賛成しました!!
バイクて10分くらいしてその心霊スポットにつきました。
そこは、廃墟の工場でした。
そこで少し霊感あるB君が
『なんかココヤバイきがする!!』
と言いましたが俺とA君は、B君の言葉に聞く耳も持たず3人は廃墟の工場に入って行きました・・・
俺はB君の言葉を聞いてそこで止めとけばよかったとこの後になってから後悔しました。
工場に入るとそこは、どんよりとした空気で薄気味の悪い所でした。
☆その工場はサプリメントを作っている会社でした。そこの工場では昔サプリメントの中に毒が入り込んでしまって、何も知らない人達がそのサプリメントを飲んでしまい何十人もが死んでしまった。
そしてその工場は倒産して社長は事件の次の日に首つり自殺してました。
俺たち3人は歩いていると、ある部屋についた。
その部屋は、社長が自殺した部屋だった。
その部屋に入ると何だか急に肩が3人とも重くなり3人は座ってしまった。
A君は全然霊を信じていなかったので
『き・気のせいだよな!?』
といった!!!
俺たちはビックリしその部屋を飛び出した!
ずっと走っていると疲れて3人は止まった。
するとB君が震えた声で
『お・俺ウ・うっすらだけど、な・な・なんか変なオジサン見えた・・・』
すると俺は
『そんなはずない・・・気のせいだよな・・!?だろA??』
A君は
『おっおう!!!』
と言いました・・・
B君は
『やっぱりそうだったのかなぁ・・』
B君は不満そうな顔をしてました。3人は横を見ると一つの部屋がありました。その部屋はサプリメントを作っている部屋でした。すると!いきなりドアが凄い勢いで開きました。
俺とA君はビックリし逃げよとしました。しかしB君が
『何??誰???』とその部屋の中に向けて言い
俺とA君は顔を見合せました。
俺は
『おい!Bふざけるな!!早く逃げようぜ!!』
と言いましたが、B君はシカトします。
俺はちょっとキレて
『おい早くしろ!!』
と言いましたが、やっぱり無視します。
そうするとB君は部屋の中に入って行きます!
俺とA君は
『バカヤロー!!どこ行くんだよ』
と言いました!!
B君を追い掛けようと思って足を動かそうと思ったその瞬間、俺とA君の足に手みたいな物につまれて動けないのです!
俺は必死にB君を追い掛けようとしましたがまったく足が動かないのです!!
俺はB君に必死に
『行くなー!!!!!』
と叫びました!その時でした・・・・俺とA君の耳元で
『そうは、させない!!こいつは、私たちと同じ苦しみを味わうんだ!!』
と怒った女の人声が・・・・
2人は凍り付きました!!
その瞬間ドアが少しづつ閉まり初めました!!
俺は
『Bーーーーー』
と最後の力を振り絞って言いました!!
そして2人は気絶した・・・・・・・・
次の日、起きてすぐに警察に行き、昨日あったこと話しました。
そして、その工場を警察は捜査しました。
そしてB君はサプリメントを作っていた部屋の中心で泡を吹いて死んでいました。
死因は、昔この工場のサプリメントに入っていた毒と同じ死に方でした。
俺は、昔毒で死んだ人達の霊がやったと思います・・・・・
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これは、私が体験した話です。
今から5年位前の話です。
5年前の夏休み、私と妹は母方の実家へ泊まりに行きました。
そのとき、母の妹も来ていて、その息子のTくんも泊まりに来ていました。
Tくんは私の一つ下、妹は私の2つ下でした。
その日の夜、私とTくんは遅くまでビデオをみてお菓子を食べていました。
あれこれやっているうちにいつのまにか12時をまわっていました。
でもまだ眠気がこれっぽっちもない私たちは、祖母に「怖い話をしてくれ」と頼みました。
祖母は「早く寝ないと明日海につれてってあげないよ。」と言われ、私たちはしぶしぶ2階へと行きました。
「布団のなかでゲームやろう」とTくんが言い出し、私もそれに賛成し、一緒にゲームをやっていました。
しばらく、時間がたって誰かが廊下を歩いてくる音がしたのです。
「誰?」
私は体を起こして障子のほうを見たのです。
Tくんも気づいており、障子を見つめていました。
そして障子がスーッと開いたのです。
そこに立っていたのは、怖い顔をした祖父でした。
「まだ起きてるのか!早く寝ろ!」
と、私たちは怒鳴られてしまいました。
でも、それだけでは懲りない私たちは電気を消しておしゃべりをしていました。
その時、またろうかから足音が聞こえるのです。
「やべ、まだおじいちゃんが怒鳴りに来たか?」
Tくんはそう小声で私に言ってきたのです。
でも、私は祖父ではないと思いました。
なぜなら、この家の廊下は祖父と祖母の寝室からはほんの5メートルくらいしか離れてないのに、その足音はずっと歩いているのです。
そして其の足音は私たちの寝室の前でピタッとやんだのです。
私はTくんのほうをみました。
Tくんは、障子をみたまま動きません。
そして障子がスーッとあいたのです。
そこにたっていたのは
祖父でも祖母でもない。
しらない男のヒト。
こちらを見ているのです。
ずっと。
そしてその男は手に何かを持っていました。
今思えばソレは刃物のようなものだと思います。
男は私たちに何かを言いました。
はっきりとは聞こえませんでしたが、確かに何かを言っていたのです。
気づけば、もう朝でした。
そして、このことをすぐ、祖母に話したのです。
でも祖母は「気のせいだ」と言って取り合ってはくれませんでした。
そしてTくんは何も話そうとせず、私たちはそのまま海へ出かけました。
あれから5年がたって、最近、また祖母の家に行ったのです。
Tくんも来ていました。
私は思い切って聞いたのです。
あの日のことを。
Tくんはしばらく黙ってから私に話してくれました。
あの夜、Tくんもやはり、あの男を見ていたのだそうです。
そして、あの男が何を言っているかも分かっていたそうです。
男は「早く逃げろ」といっていたそうです。
何故、逃げろと言ったのか今でも分かりません。
その日の帰り、母に「おばあちゃん家で何か怖い体験したことある?」
を、何気なく聞いてみたんです。
母は、「あるよ。なんたって、あの家の2階は霊道だからね。」
笑いながら話していた母。
霊道は文字通り、「霊の通り道」で、あの夜みた男はやはり霊だったのか、私はそう思いました。
あの男は今も、2階の廊下を彷徨っているのでしょうか。
私はこの先、多分、あの家に泊まりに行くことはないでしょう。
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ある恋人達の話です。
僕には愛と言う名の恋人が居た。
彼女は生まれたときから彼女の目に映る全ての物が闇だった。
生まれつき目が不自由だったのだ。
それが理由で小学、中学といじめられてきた。
それを見かねた僕が彼女をかばった。
あの日、いじめっ子達にボコボコにされた記憶は今も覚えている。
だけど、彼女はボロボロになった僕の体を、おぼつかない手つきで手当てをしてくれた。
そして、ありがとう。と言ってくれた。
僕は彼女の笑顔に引かれた。
こうして僕たちの交際が始まった。
高校を卒業して、大学。
僕たちの関係はまだ続いていた。
親の反対を押し切って同棲をし、お互いを支えあい、ひっそりと暮らしていた。
目が不自由だからといって彼女にできないことはほとんどなかった。
点字も読めたし、どこになにがあるかすぐに覚えてしまう、記憶力があるので、僕の助けはまったくと言っていいほど必要なかった。
僕は彼女の生きる力強さに驚嘆させられた。
・・・彼女は僕の生きがいだった。
ある日、彼女が僕に渡したいものがあるといい、僕はなんだろうと思い、それを受け取った。
それは手編みのセーターだった。
そういえば今日は僕の誕生日だったのだ。
とても何も見えていないとは思えないくらいいいできで。
サイズも僕にぴったりだった。
僕は彼女の健気さと僕を思ってくれている気持ちに感動させられ涙した。
そして誓った。
彼女の誕生日に指輪をわたそうと。
そんな幸せな日々が続いていたある日だった。
彼女はちょっと買い物に言ってくるといい家をでた。
僕も一緒に行くよといったが、大丈夫だと言って彼女は一人で出かけてしまった。
・・・しかし彼女は何分たっても何十分たっても帰ってこなかった。
心配になった僕が探しに行こうとしたとき、ジリリリリーと電話が鳴った。
僕は受話器を持ち上げ向こう相手の話に耳を傾けた。
僕はドアを開けっぱなしにしたまま家を飛び出した。
・・・愛が事故にあった。
歩道橋を降りているとき後ろから走ってきた子供と衝突し、ころげ落ちてしまったそうだ。
今は○○病院に搬送されて危険な状態だと。
僕は不安と悲しみでどうにかなってしまいそうだった。
いそいでタクシーをひろうと、おつりもうけとらないまま、緊急医療室へと向かった。
愛は、愛は大丈夫なんですか!!
医者はつとめて冷静に愛がとても危険な状態であることと、最善をつくすことだけをつげた。僕は待合室にあるいすにすわってただ愛が元気になってくれることを祈った。
愛。愛。たのむ、もう一度、もう一度あの笑顔を見せてくれ。
しばらくすると医者がでてきた。
僕はすがる思いで医者に愛は無事なのかと尋ねた。
・・・しかし、医者は静かに首を横に振るだけだった。
僕は医者を突き飛ばすと、急いで愛のもとへと走った。
周りにいるスタッフ達も自分をとめなかった。
愛の顔はまるで眠っているみたいにきれいなものだった。
ただところどころについた痣をのぞけば。
愛、愛!起きてくれよなあまじでたのむから・・・もう一度なあもう一度笑ってくれよ。
あの誰よりもまぶしい笑顔を俺に向けてくれよ。
なあ返事しろよ、愛、愛、あいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい。
僕の頭の中に愛との思い出が走馬灯のように駆け巡った。
初めて言葉を交わしたあの日のこと、親の反対をおしきって一緒に暮らし始めた日々、愛がくれた誕生日プレゼントのセーター、そして愛との愛との・・・僕は愛のお腹に頭をうずめて何時間も大声で泣いた。
ずっとずっと泣いた。
それからあとは、どうやって帰ったかわからない、気がつけば家にいて、気がつけば愛の葬儀がおわっていた。
僕は、完全に生きる気力を失っていた。
ある日、僕は最終手段にでた。もう愛のいない生活は考えられないし、耐えられなかった。
僕は愛が死んだ歩道橋の上に立った。愛に会えるんだと思うと、不思議と怖くはなかった。
そうして、僕の体は音を立てながら階段を転げ落ちた。
後から救急車のサイレンの音が聞こえてきた。
僕は真っ暗ななにもない場所にいた。
そこでどんどん自分が深い場所に落ちていっていることがわかった。
・・・これで愛に会えるんだっと思った。そのとき僕の頭上から眩い光が差してきた。
同時に人の姿も目に映った。
愛だった。
愛!愛!僕は必死に彼女の名を呼んだ。
愛が近寄ってきたもう間違いなかった。
僕は久しぶりの麗しき人を力強く抱きしめた。抱きしめながら愛は話はじめた。
「私は生まれつきこんな目だから、あなたになにもしてあげられなかった。
○さんより早く死んでしまってとても悲しい思いをさせてごめんなさい。
だからあなたには私のぶんまで生きてほしいの、だからもう死のうなんて考えないで。
お願い生きて。」
そういって愛は僕の体をそっと離した。
僕は愛の体が透けてきていることからもう時間がないことさとった。
「愛これ。うけとってくれるよね。」
僕は消える寸前の愛の手にずっとポケットのままに入れたままだった。
指輪を渡した。愛は少し悲しげな笑みを見せて自分の指に指輪をはめた。
さす光がどんどん強くなっていった。
僕は伝えておきたかった言葉を全てはきだした。
「愛。俺一生懸命生きるから。愛のぶんまで頑張るから。
だからもし俺が愛のそばに行くようになったら、そのときは結婚してくれ。」
愛は黙ってうなずいた。
光がつよさを増してきた。
愛は聞き取れなかったが何かをつぶやいたあおきえていった。
僕が生き返ったのは奇跡に近かったらしい。
かなり危険な状態だったらしく、息を吹き返したときは医者は本当に驚いたそうだ。
結局あれは夢だったのかと思いふと思い出してポケットさぐるとそこに指輪はなかった。
ここまで読んで下さった皆様ありがとうございました。
これは驚くかもしれませんが実話です。
最後にこの話の主人公の方が愛さんへと書いた手紙を読んでみてください。
愛へ
元気にしているでしょうか。
僕は今とある会社に勤めています。
日常は忙しいですがとても充実しています。
あのとき愛が最後に伝えたかった言葉は未だに分かりませんが、僕は愛があいしてるといったように聞こえました。
かってに解釈してごめんね。
愛僕がそちらに行くまでずっと待っててね。
僕も一生懸命生きたあと胸を張って愛のもとに行きます。
それまで、待っていてください。
最後に、愛、僕もずっと、ずっと愛していたよ。
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俺の友達の兄貴から聞いた話なんですけど、怖かったので投稿しました。
Aさんは毎朝日課でジョギングをしていた。走るコースは家から近くの川の土手を回った、だいたい2キロくらいのコースだ。
ある日、Aさんがいつものように、日課をはたしていると、川の土手に、長い黒髪の女がひっそりと体育座りをして川の流れを見つめていた。
Aさんは不思議に思ったが、とくに気にもとめなかった。
その、翌日。Aさんが走っているとまた同じ場所に同じ体制のまま女が座っていた。しかし、やっぱりAさんもそこまで気にはしなかった。
しかし、その翌日も、そのまた翌日も女はいつもの場所に座っていた。最初気にもとめなかったAさんも、だんだんその女のことが気になりはじめた。
「あいつ俺が走っているとき、いつも嫌がる。よっとして俺にきがあるんじゃないか?」なんて思うようにもなった。
それからAさんの日課が一つ増えた。毎朝女が座っているのを確認するのがAさんの楽しみになった。しかし、女は一度もこちらを振り向こうとはしなかった。Aさんも自ら呼びかけようとはしなかったが、一度も振り向かずずと川の流れだけを見つめていた。そうずっと・・・・。
ある夜Aさんは急にお腹がすいたので、少し距離があるがコンビ二に買出しに行くことにした。・・・買い物を終え、ふと思い立ったAさんは川の土手の方へ行ってみることにした。ダメでもともと女が居ることを期待したAさんは、半ば喜びそして驚いた。
川にはあの女がいた。やっぱりおなじかっこうのまま・・・。
Aさんはとりあえず川におりて女に声をかけた。
A「今晩は。ねえこんなところにずっといると、風ひくよ?」
女「・・・・・・」
A「あのっさ・・・前から気になってたんだけど君ずっとここで座ってるよね。」
女「・・・・・・」
A「あっははははははは。っていうか初対面の男にこんなにべらべら話しかけられても混乱するよね。ごめんね。」
女「・・・・・・」
Aさんはこのままでは埒があかないと思い、一気に自分の気持ちを打ち明けることにした。
「あ、あのさ前からジョギングしているときに君の姿が目に映って、その・・・気になってたんだ。だから・・・友達からでいいから、僕と・・・僕と付き合ってくださいっ!」
言ってAさんは全身全霊で頭を下げた。少しの間女の返事を待ったが女はなにも返してこなかった。おそるおそる顔をあげると女はこちらを向いてもいなかった。
「あは。あははははは。ごめんね。なんか。今の忘れて。うん・・・。君も夜遅いから早く帰った方がいいよ。夜道は危険だから、はやくね。じゃっ僕帰るね。」
そういってAさんは帰ろうとしたが・・・なにか寂しかったので女に軽くバイバイってきな感じで肩をそっと手で押した。すると女はAさんが加えた力に逆らわずそのまま倒れてしまった。
「ちょっと。君大丈夫!もしかしてどこかけがしてる・・・!」
Aさんは女の体をおこそうとして始めて女の顔をみた。顔にはまったくといっていいほど生気がなかった。整った顔立ちだが目に生きているとい証がこめられていなかった。そうまるで人形のように・・・。
「人形?」
一瞬驚いたAさんもとある疑問が正気に戻させた。
「そうか、これ人形だ。よくよくみたら服だって変わってないし、だいたい普通の人間がこんな夜遅くに川の土手なんかに座ってるわけない。なんだ人形か。なーんだ。」
そう言ってAさんはきびすをかえすと歩き出した。今度は迷わなかった。そのまま岐路につくといろいろ疲れたなあと思いながら夢の世界へと落ちていった。
翌朝。朝食をとっているときに、ついでに今日のニュースでも見ておこうと思いテレビの電源を入れた。そのニュースを見たとき、Aさんは持っていたコーヒーカップを危うく落としそうになった。
○○川で遺体発見。
○○川はAさんが昨日女と会った川だった。
遺体は21歳大学生の○○○さんと身元が断定。
「そんな・・・じゃああの女はあの女は死体だったっていうのか。」
そのとき部屋の扉を誰かがドンドンドンとたたいた。しかし混乱状態だったAさんの耳には届かなかった。
もう一つ。遺体安置室で寝かされていたネカサレテイタイタイガショウシツ。警察は何者かが○○さんの遺体を運び去ったとみて、これを現在捜索中。
「遺体が消失・・・。」
そのときになってやっとAさんの耳に扉を叩く音が聞こえてきた。Aさんには扉の向こうの相手が誰か分かるような気がした。
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また、アイツがまとわりついている。
昼間は気配を感じるだけだが、夜はぼんやり人の形をしているのがわかる。僕にしか見えないみたいだ。
夢にまで出てくる。
いつもアイツは背中を向けて僕に言う。
『来るな!近寄るんじゃない!』
その言葉、そのまんまアンタに返したいんですけど…
幽霊?
とり憑かれている?
まぁ、そんなことはどうでもいい。今の僕はそんなモノにかまってはいられない。
死ぬことすらなんとも思わない。だってその場所、その方法を考えているぐらいだから。
だからアイツは死神なのかもしれない。
『魂はあなたのものだけど、体は神様から借りているものだから大切にするんだよ』って母さんがよく言ってたな。じゃあ、返してやろうじゃねーか。
最近死ぬことを考えるとアイツは現れ、同時に体が熱くなる。
死に対する興味とか執着が、変なモノを寄せつけるのかな。
ほんと、人生ってムカツク事ばかりだ。なにもかもがうまくいかない。
僕は生まれつき体が弱く、入退院ばかり繰り返してきた。
3歳の時に父さんは死んで、母さんは一生懸命育ててくれた。だから、物心つくころから贅沢は言わなかったつもりだ。
でもいつからか、歯車が狂っていった。
小学生の時、学校のクラスの給食費がなくなった。先生まで僕を疑った。
次の日、僕の椅子が無くなっていた。
その日からイジメが始まり、だんだんエスカレートしていく。
高校に入学してからも、それは続いた。
ある日、退院して学校へ行くと
僕の机に花が置かれていた……
なにか、今まで張りつめていたものが、プツンと切れた。
世の中全てを憎むようになった。
この恨み、どう晴らしてやろうか。
この苦しみから解放される方法は復讐しかない。
その思いが僕の背中を押した。
今までずっと恨んできたこと全部書いてやろう。
そしてそれを遺書にしてやる。
書かれたやつらはどんな顔するかな。
ざまぁみろ!
ワクワクしてきた。
よし、準備に取りかかろう。
こういうのは鉛筆じゃなくてボールペンで書くのかな?
えっと、紙と封筒は…。
確か、母さんが仏壇の棚に手紙とかしまってあったはずだから、それぐらいはあるだろう。
棚の引き出しを開けた。
案の定、お年玉袋やら祝儀袋やら入っていて、便箋と封筒もすぐ見つかった。
よく見ると奥に箱があり、なんとなく開けてみた。
クシャクシャにシワになった紙が出てくる。
その紙にはこう書いてあった。
『遺書』
あれっ?
まだ書いてないんですけど…
もしかして、お手本?
内容を読んでみた。
『お前も聞いたように、あの子の命は今夜手術しなければ、助からないだろう。
しかし、手術するための輸血に必要な血液が足りないと担当医に言われた。
あの子の血液型は特殊だからね。
俺のなら輸血できるが、一人から輸血できる量にも限界があるからと担当医に断られた。
結婚して10年、やっと授かったあの子が苦しむ姿を見る毎日はもう耐えられない。
緊急を要することだ、こうすることであの子を救うことはできるだろう。
それぐらいは医者である俺にもわかる。
俺の全てであの子を守りたい。
俺の自殺のこと、
輸血のこと、
絶対にあの子には言わないでくれ。
そして、この手紙と血液を担当医に渡してくれ。あいつなら、わかってくれるはずだ。
たくさん、伝えたいことあるがもう時間がない
辛い 思いを さ せてすま な い
ずっと あいして く れて、あ り が と う』
それを読んだ日以来、父さんの気配を感じることはなくなった。
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昨日あぼーんされた俺です。
俺が小学4年位だったかな?それ位昔の話なんだけどハッキリ覚えてる話。
脚色無しね。
ある日、夜中に目が覚めたのですよ。
無性にトイレに行きたい感じで起きちゃってさ、トイレに行ったんだけど、用を足してると外でなんか聞こえる。
良く聞いてみるとすっげぇ楽しそうな声で女の子が
「うふふ。ふふw.....ぼそぼそ...ふふふw」
なんて笑ってんだよ。
俺寝ボケてたもんでさ
「どっかの家族が散歩でもしながら楽しいお話でもしてんのかな?」
なんて思いながら部屋戻って寝たんです。
その次の日、また夜中目が覚めてトイレに行くと
「うふふ。ふふw.....ぼそぼそ...ふふふw」
どうやら昨日の夜中の女の子っぽい声
毎日夜中に散歩するのが日課なんだろう
変わった家族だよね!
なんて思おうとしたんだけど....
いやいやそんな訳ないだろタイミング良過ぎるよ流石に2日連チャンは無いない!!!
そう思うと段々気持ち悪くなっちゃってね
いっそ確かめてやろう。
普通に家族が散歩してるだけだろう!って思いたくてさ、玄関飛び出したんだよ。
玄関出てすぐ声のした方みると夜中だからかわかんないけど何も居なかった。
でもね
「うふふ。ふふw.....ぼそぼそ...ふふふw」
って確かに聞こえる。家の前には擁壁があってね、その上は林があるんだよね。
どうやら擁壁の方から声が聞こえる。
って事は林の方から聞こえるって事だ。
夜中に女の子が林で笑ってるって良くある話なのかもしれないけどさ、当時小学生だった俺は流石に怖かったんだよ?
それより俺が玄関飛び出したもんだから家族が起きちゃってさ、玄関から親が飛び出して来た事にも恐怖だった。
親にこっぴどく叱られた俺は暗い気持ちになりながら寝たのを覚えてる。夜中起きる事もなくなりあの声のした日から一週間位経った頃だ。
9歳年の離れた兄貴と家の前の林に探検に行こうと誘ったんだよ。この林ってのがすっげぇ広くてさ、子供にとっては良い探検場所。
秘密基地を作って友達に自慢したいので兄貴について来て貰ってさ、作ろうぜって事になったのね。
で、場所がわからなくなっちゃあいけないからってんでちょうど家の前から真っ直ぐのわりかし奥ら辺に作ろうって事になった。
ワクワクしながら入って行ったら秘密基地作れんじゃね?って位の狭くも広くもない場所に着いた。
高さ40センチ位の苔生した石があって邪魔だったんだけどどうにかここなら作れるぜって事で一息ついたんだよね。
兄貴がモゴモゴなんか言いたそうなんで
「どしたん?」って聞いたら
「その石....無縁仏じゃ....」
まだ小学生だったのでその意味が分からず兄貴に聞くと
「忘れられた墓よ。誰も参らず誰も手入れせん墓じゃ。ここはやめよう。てか帰ろう」
そう言われて俺と兄貴は暗い気持ちになりながら帰った。
あの声の主はもしかして無縁墓の下に眠る仏さんだったのかもしれないね。
恨みつらみとかそう言う憎悪の念みたいなのは全く感じないどっちかと言うと気付いて欲しかっただけなのかも。
そんな気持ちになった小学生の夏休みの出来事でした。
ごめんね文才無いし怖くもなかったろうけど
あぼーんされたまま逃げるの嫌だったんで書いた。
不思議な体験結構出くわしてるんでまた機会があったら書いて良いかな?
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あの日、久しぶりに彼からメールが来た。
二人別々の学校に通い出して数ヶ月、
同じ学校の時も別に話す事もなく、
メールもほとんどなし、顔を見る機会さえ
なかったくらいだ。
そんな彼とも仲が良かった時期があり、
頭が悪く、顔も別に普通、ネガティブで
要領が悪くて、あまり良い所も少なかった彼だが、
馬鹿が着くほど優しかった、
そんな彼に、私は少しずつ引かれていっていた。
彼と私には一つだけ共通点があった。
それは絵が好きなとこ。
二人とも描く分野も違ったが、
それによってずいぶんと仲が縮まっていっていた。
そんなある日、メールの最中に彼に告られた。
またその大切な告白の文章にも打ち間違いがあり、
私は一人大笑いしていた。
その後OKを出し、数日後、一緒に出かけたて、
彼は私の嫌いな怖い話しをしてからかって来たり、
私も逆襲をしたりして彼を沈ませて、慰めると
私の頭を撫で返して来て「ありがとう。」と、また同じような事を繰り返すのだ。
だが…やっぱり彼は要領が悪く、友達皆と遊びに行くときも
他人に自慢できる彼氏でわ無かった。
そんな日々を過ごし、月日がたつにつれ
て会話も無くなってゆき、特別な感情も薄れていっていた…。
そして、別々の学校へと通い出した。数ヶ月たったある日、
久しぶりに彼からメールが来た。
彼にしては珍しくハイテンションだったが、
私はそのテンションを拾ってはあげられなかった。
そんなハイテンションな彼は想像もして無かっただろうと思った…
…それが、別れを告げるメールへ発展していくとわ…。
しかし、予想に反して、彼は私の返信がいつもと違うことに気ずき、
なかなか別れを言い出せ無い私の背中を押したのだ。
いつか自分は捨てられるだろうと考えいたらしい…。
彼は私の事を今でも好きだと言った…「だからお前が他の人を好きになったのなら、それがお前の選んだ幸せなら俺もそれを望む!」と……。
私は意を決して他に好きな人が出来た事を告げた……。「そっか…。」と彼は言った。
私は「ごめん…」としか返せなかった。
そんな私さえ彼は最後まで明るくはげまし「じゃあな!」と返事をくれた…。
その後、
私と彼は一切の連絡を取らなくなった。当然と言えば当然だ……。
……その数ヶ月後の事だった……
彼は学校へ行く途中に事故にあったそうだ…。
原因は赤に変わった信号に突っ込んで来た車側の信号無視
彼は即死だつたそうだ…。
不思議な感じだった、
死んだというのが
いつまでたっても嘘のようだった。
悲しいはずなのに涙が出てこなかった。
それを知った数週間後。
彼の親がやって来て、私はある箱を渡された。
綺麗にリボンまでされている箱を…。
中には立派な羽根ぼうきがあった。
彼とまだ仲が良かった頃に、彼に私の夢を話していた事を思い出す…
「私はね、将来漫画家に成りたい!」
「じゃぁ俺はアシスタントで働かせてもらおうかなぁ。」
「漫画描けるの?」
「なぁに!お前に教わればすぐに描けるって!」
「じゃぁ教えてあげない!」
「おいおぃ……」
「………?」
「……!」
……………………………
私は溢れそうになる涙を
必死に堪えていた。
彼は私の誕生日プレゼントとして
用意していたらしい…
彼が亡くなった三日後の…私の誕生日のために…。
彼の親は「出来ればこれも…」と彼の携帯を渡してくれた。
私は一人、過去を振り返るかのように彼の携帯のメールを見ていた。
彼は私に告白した時の間違いメールや、楽しかった時のメールを全て残していた。
フラれた時のものまで…。
他から見たら過去にしがみついた人と思うだろうくらいに…。
私はため息をつくしかなかった。
その時メールの下書きの欄に一通だけ下書きがあった。
私は引かれるかのようにその欄を開いた。
そこには紛れも無い私当てのメールがあった。
中には「誕生日おめでとう幸せになれよ」と書いた短いメールがあった。
書かれた日付は私の誕生日だった。
私はその時彼に初めて泣かされた。
自分をフッタ女に彼はプレゼントを用意しだけでなく、
祝いのメールを書いてくれていた。
私は泣き叫んだ。
喉が枯れるほど泣き続けた。
その時、私はふと頭を撫でられたような気がし…はっとした、私は振り返るが、部屋には誰もいない。
私は彼が泣いてほしく無いと言ってる気がした…。
私はその後数日泣きながら眠りについた……。
彼のメールは死んだ三日後に書かれていた…。
彼は私が幽霊嫌いなのを知っていた。
だから彼はあえて送りはしなかったんじゃないかなと思う…。
彼は最後の最後まで私を思い…最後の最後まで優しくしてくれた。
私は彼にひどい別れを仕いてしまった……しかし後悔はしたが泣く事はしなかった。
彼もそれを望みはしないだろうから。
私は彼が言ってくれたように幸せになろうと思う。
それまで、彼は私を見守り続けてくれるに違いない。
-
数年前に俺が経験した話なんだけど、語らせてもらうよ。
某動画共有サイトにてオカルト系の動画を視聴してた時の事なんだけど、その日俺は猛烈に暇だったんで、ずっと心霊動画漁りをやってたんだ。
夏だったから友人と怖い話で盛り上がったりしたいな、とか考えてのネタ探しも兼ねてた。
でも有名どころの動画はだいたい見尽くしちゃって、段々これはと思える心霊動画が見つからなくなってきた。
そんな時、ふと関連動画のところに目をやると、一覧の中で一際目を引いたサムネがあったんだ。
よく覚えてないけど、なんか白黒っぽくて廃墟みたいに見えたんだな確か。
そんなに派手なサムネじゃなかった気がするけど、俺、廃墟の空気感とか結構好きだったから
「お? これって心霊スポット探索動画か?」とちょっと期待して動画のタイトルを確認してみたわけ。
で、その文字列を見て俺は一瞬ポカンとなった。
なぜかそこには「%/::?/,":%%?」みたいな意味不明の記号が羅列されてたんだ。
まぁ今から考えればその時点で何かおかしかったんだけど、その時は文字化けかな、程度にしか考えてなくて、俺はそのままクリックしてしまったんだ。
はやく廃墟動画を見せろと。
ところがいざ動画が始まってみると、全然予想と違った。
確かに白黒動画だったんだけど、廃墟だと思ってたのは、ボロッボロの畳の部屋だった。空き家になったばあちゃん家がちょうどあんな感じだったかな。
泥みたいなものが散らばってたり、壁の木が腐ってたり。白黒だから細部まではわからなかったけど、多分そんな感じ。
で、再生が始まると、まず変な音楽が流れてきた。
ポーン…ポーン…みたいな無機質なピアノの音で、それがずっと同じ分散和音を不定期に鳴らしてくる感じ。
でもそれより先に映像の意味不明さに気を取られた。
さっき書いたとおり白黒映像で、そこは畳の部屋なんだけど、画面中央に障子があった。
サムネで気付かなかったのは、その障子があまりにも破れまくってて若干原型を失いつつあったからだった。
上半分は紙が完全になくなってて、木の枠だけの状態。下半分も拳大のサイズの穴ぼこだらけでひどくみすぼらしい。
そしてその障子の向こうに誰かが立ってた。頭に紙袋みたいなものを被って顔を隠してて、
両手を紙のなくなった障子の枠からこちらに向かって突き出して、しかもその腕を狂ったようにめちゃめちゃに振り回してた。
音楽と一緒に、そいつがワサワサ腕を動かす音がガサガサガサガサ…ってずっと聞こえてくるわけ。
俺は、なんだこいつ…みたいな感じでぼけーっとそれを眺めてた。
そしたら動画の真ん中辺りまでいった時にパッと場面が切り替わった。
今度は神社の境内みたいな所だった。
石畳の上に紙袋被ったそいつがうつ伏せになってる。
そこで急に音楽が転調して、ウワーンっていうバイオリンのうねる音みたいなのが鳴ると同時に、その紙袋男(女かも)がムックリと起き上がった。
と思ったらまたさっきの和室にパッと場面が戻って、また腕をワサワサし始める…
その後は何もなく意味もわからないままその動画は終わっちゃったわけ。
でだ、問題はこの後だったんだよ。
なんだったんだコレ? 怖がらせようとしてんのか? そんなの通用するかよ、などと考えながらコメント欄を見たんだけど、一切コメントはついてなかった。
ほらやっぱりな、わざわざ障子ぶち抜いて…ご苦労さん、再生数稼いでやるよ、とやや嫌みっぽい感じで俺はなんとなくもう一回その動画を再生してみた。
すぐにまたワサワサが始まって、それを、このうp主バカだな~、恥ずかしいやつだな~、なんて事を思いながら頬杖ついて眺めてた俺は相当な暇人だったと思う。
案の定段々飽きてきて、自分の顔が無表情になってくるのがわかった。
それでようやく動画が終盤に差し掛かろうとしてると気付いて、ああやっと終わるのか、
つうかなんで律儀に最後まで見たんだろ、阿呆らしいわ…と関連動画にカーソル移動させようとした、その瞬間に気付いちゃったんだよね。
…あれ? …神社のシーンなくね?
そう、中盤辺りに出てきた、神社で男が起き上がるシーンが、二周目に出てきた記憶がない。
見落としたなんてありえない。短いシーンではあったが、少なくとも5秒程度はあったはず。俺は動画からほとんど目を離してない。
じゃあ、一体どこいったんだ…そのシーン…?
俺は急にゾッとして、電源ボタンぶっ叩いてパソコンを強制終了させた。
大袈裟でなく、あんなにビビったのは初めてだった。
それからしばらくは怖くてそのサイトが使えなかったよ。だって視聴履歴が残ってるわけだからね。
結局あの動画がなんだったのかは今になってもわからずじまいだ。
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とりとめのない話かもしれんし怖くないかもしれん。
しかし自分に起こった当時は本当に訳が分からなくなって怖かったって話。
4年前かな?登山ブームで俺も例に漏れず山登りにハマってる時期があってな。
Y県とT都(伏せる意味ないかもw)の県境に丹○村って所に紅葉を見がてら行った時の話。
もともと人が居る所ってのは好きじゃなくてさ、そこにある景色とか川のせせらぎとか葉の揺れる音とかすべてを自分独り占めしたいってのが理由で
メジャーじゃない山道をわざわざ選んでハイキングを楽しんでいたんだ。
この日もまた人がこなさそうなところを一人で歩きながら気持ちよくハイキングできた。
ちょうど取れてなかった夏休みwを利用していてのキャンプに浮かれていたんだがテント張る場所がなかなかなくてさ、
歩き回った結果少し開けてる古臭い小屋がポツンとある野原?にたどり着いたんだ。
暗くなってきたので湯を沸かしてカップ麺を食い、
コーヒーを飲みながらコオロギと風の音を聞きながらなんて贅沢な時間を過ごしているのだろうと浸りに浸りまくっていたと思うw
明日はもうひとつ隣の山に行きたかったので早くも就寝、寝袋に体をねじ込んだら早々に強烈な睡魔が来てあっさりKO。
そして問題が起きたんだ。
とゆうか夢なんだけどさ。
なんの夢を見たかというとエッチな夢w
嫌いな人はここから見なくてもいいよw
平安時代の貴族の敷地みたいな所を訪ねた俺、門をくぐって庭にある屋根付の小上がりになってる
屋外座敷に着物着た半裸の女が4人、みんな美女だった。
誘われるがままに事が進むんだがなぜか夢と分かっていた。
夢の中でその夢を楽しんでいたんだと思う。
そしてクライマックスが来た、女に俺が覆いかぶさり正常位したころ急に辺りが暗くなったんだ。
そして女の顔は見る見るうちに土気色になりそして朽ち果てていった。
大体みんなが想像するようなおぞましい顔になってたよ。
ビビりまくった俺は腰を上げて逃げよう!目を覚ませ俺!と思っていたら目が覚めた。
イヤー怖かったーとなぜかわらけてくるんだよな、ああゆうときってw
ニヤニヤしながら暗いテントで時間見ようとスマホを見た瞬間凍りついた。
スマホの明かりでテント内が明るくなったから見えたのさ、テントの入口ジッパーが空いてて女の頭だけがテント内に侵入してた。
そりゃぁもう俺の頭部と女の頭部まで約1mしかないしばっちり見た、夢の女だった。
そして失禁しながら失神したw
起きた頃には朝だった。
起きてもさ夢だったのか現実だったのかさっぱりわからなかったが失禁してるは夢精してるはパンツの中は大変よw
こんなとこ早くおさらばだとテント片付けてる時にさ、たぶん夢じゃないって事に気付いた。
テントの下に錆びたかんざしが土の中にめり込んでいた。
おれはその上で寝たからかなーと思って退散した。
怖いからさその日はかえってグーグルマップでその場所見たら見にくいけどやっぱ広場があったんだけど
そこさ、おい○ん淵から結構近くてなんか関係あるのかなぁーと勝手に想像してる。
以上怖くないかもしれんが俺は怖かった話。
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ちょうど今ぐらい、8月の出来事だったので書くことにする。
俺が学生の頃に住んでたのは東側と北側に道路がある十字路の角地で、
南向きに建っているアパートだった。
二階建の8世帯あるアパートで東の道路側、一階の端の部屋に住んでいた。
周りは民家よりも畑が多く、数年前から建売がぽつぽつ立ち始めたような郊外だ。
ある夜、しょっちゅう俺の家に来る友人とふたりで、いつものように飲んでたら
「ピンポーン」とインターホン。まだ10時ぐらいだったので、他の奴が遊びに来たのかと
思って確かめもせずにドアを開けた。そしたら、3歳くらいの女の子が立ってる。
こんな時間に子供が何だろう、とりあえず「どうしたの?」と聞くと泣いていて、
何を言ってるのか分からない。
そしたら奥から友人も来て、ふたりで子供の名前を聞いた。
「…○○ ○み」「○みちゃんって言うの? いくつ? おうちはどこ?」
子供が苦手な俺に代わって、友人があれこれとやさしく聞いてくれた。
しかし、子供相手じゃ要領を得ず、ふたりで「どうする?」「警察に電話する?」
そんな感じで玄関先で数分やってたら、急にその子が十字路の方へ走って行った。
あれ?っと思って見ると、十字路の所にお母さんらしき人がいた。女の子と手をつなぐと
お母さんはこちらを振り向きながら頭を下げて行ってしまった。
俺は友人と、こんな時間に変なの、とか人騒がせだよな、とか言い合って飲みの続きを
開始した。しばらくすると友人が、
「あれ?、さっきの変じゃね?」「何が?」
「あの親の顔見えた?」「あんまり…。でもそこの(十字路)外灯って結構明るいよな。」
普通だったら服装とか顔立ちとか、俺の部屋の玄関からならはっきりと分かるはず。
北に玄関があって駐車場、その角の十字路の外灯だから、玄関先からあの十字路まで
10メートルもない。なのに俺と友人の記憶では、あのお母さんは黒いフィルターが
かかったようなぼんやりした印象で、顔はおろか服装すら分からなかった。
そしたらまた友人が、
「おまえんちのインターホン、あの子の身長で届くか?」
「こんなに暑いのに、やけに厚手の長袖の服着てなかった?」
ここでふたりしてガクブル…。
俺の借りてた部屋のインターホンは、普通よりもなぜか高い位置に付いてた。
長身の友人が、かがまなくて(・∀・)イイ!!と言っていた位置だ。しかも季節は夏。
何日かして夕方帰宅した時に、郵便受けに広報を入れに来たアパートの大家のじっちゃん
に会った。あの日のことが気にかかって、じっちゃんに
「この辺に○○さんっていうお宅ってありますか?」
と聞いてみた。そしたら、
「この辺に、そんな人はおらんと思うよ。…あ、7,8年くらい前に、そこに家があって、
そこの人が○○さんだったよ。借金か何かで一家心中して、5,6年前に取り壊したんだ
よ。小さい子がいたのにかわいそうだった。」
と言う。そして大家のじっちゃんが指さしたところがあの十字路の角。
俺の住むアパートとちょうど斜めの位置になる草の茂った空き地だった。
このことを友人に伝えると、地元出身の奴にも聞いてみようって言うんで、
違う学部の地元の奴に聞いたら、俺のアパートのあたりで一家心中があったのを憶えて
いた。もしかして地元で有名な話かよ、おいおい、って
友人と市の図書館で新聞を調べたら(俺らも暇だったんだな)
マジで記事があったーーーーーー!!!!!
しかも、女の子の苗字も名前も一致ーーーー!!!!!
……あの日俺んちに来たのはなぜ?? どうして夜中でもない時間に?
今となっては忘れられない学生時代の思い出だが、あの日以来、
何があっても借金の保証人にはならないと誓った。
-
もう時効だと思うんでカキコ
7~8年前、友人の家業の手伝いバイトを夏休みにした
電話やPCの配線メンテみたいな仕事の助手だった
まぁ車で現地に行って指示通りに動くだけの簡単な仕事だ
その朝いくといきなり神社に連れて行かれ、お払いみたいなのを受けた
そのあと直接現地に行くと、そこは街はずれにある人気のない数階建てのビル
入り口のロビーでビルの持ち主らしき人と霊能者?っぽい人が二人いた
依頼は地下にある配線の点検だけで、俺はそのロビー待ち
社員の人と霊能者っぽい人が降りていって仕事をしていた
確か2時間ぐらいで仕事は終了、そのまま簡単な挨拶をして帰ってきた
その日から体調を崩し、発熱&気分が悪くて吐く日々が続いた
一週間後に会社に行ったら社長(友人の父)があやまりつつ
事情を話してくれた
そのビル(ていうか地下?)は何故か行くと体調が悪くなる場所だそうだ
ビルの持ち主も貸しては返されの繰り返しでどうにもならないらしい
当時は無人のままでほぼ放置、最低限のメンテだけは数ヶ月に一度してる状態だった
お払いも気休め程度で効かず、一緒に行った社員さんも通院してるってことだった
健康には戻ったのでまた仕事を続けてるうちに、社員さんが復帰した
早速何があったのか聞いてみた
社員さんは絶対他言無用だと言って話をしてくれた
あの日、地下に降りていく途中の踊り場みたいな所で
案内人の霊能者みたいな人にこう言われたそうだ
「私は何の能力も持っていません、ただどこに何があるかを知っているだけ。
そして知っているからこそ驚かないで対応できるだけです・・・
危険はないけど驚かれると思います。頑張ってくださいね」
・・・社員さんは心底怯えたそうだけど、仕事なので腹をくくったそうだ
そして二人で点検場所に降りていった
廊下はすぐ終わり、一つだけのドアを開けるとごく普通の部屋だった
事務所みたいな感じで雑多にイス、机、棚があるくらい
地下なので窓がない以外は拍子抜けするぐらい普通だったそうだ
「あそこが配電盤です。あそこまで先に行くけど驚かないでください」
そういって先に部屋の角に向かって案内の人が歩き出した
机やイスを無視、CGのようにすり抜けて?歩いていったそうだ
驚き、何も言えない社員さんに案内人は言ったそうだ
「近づいてみれば解りますよ。勇気を出して」
混乱して気が動転したが、数分後に言われたまま
社員さんは数歩近づいてみた
机やイスが半透明になったそうだ
更に近づくと見えなくなった
見えないのでぶつかるも何もない
普通に歩いて案内人さんの所に近づいていった
「そう、距離を置けば見えるけど、何故かここの備品は
近づくと(ない)んですよね。
この部屋の真ん中にある机とイスは異次元の物なんですかね・・・
見えるのに触れられないんですよ」
二時間近く仕事をしていたが他には何も起きず
気が動転したまま点検を終え、仕事を終えたそうだ
「このあとあなたとあのバイトの子は体調がおかしくなると思います
私もそうなるでしょう・・・それも原因は不明です
何故か持ち主のあの人は平気みたいなんですけどね」
そう言われて、部屋を後にした
結局よく解らずオチもないが、いまだに不思議だ
この話が本当なのかどうか今もわからない
ちなみに今現在、まだその場所にそのビルはある
何も様子は変わらず、どこかの会社が入った様子もない
廃墟っぽくなってないので持ち主の人が欠かさず手入れしてるのだろう
できればあの地下室に入ってみたいものだ
この目で確かめてみたい
-
これはまだ僕が京都で大学生だった時の話です。
当時バンドを組んでいた僕は、週末の夜になるとバンドメンバーとスタジオに入り練習をしていました。
その日練習が終わったのは夜の一時。季節は夏で、京都特有のけだるい、のしかかるような蒸し暑い夜でした。
そのスタジオは家から遠く、いつもはバスで帰るのですが、時間的にもうバスも走っていなかったので仕方なくタクシーを拾いました。
背中に背負ったギターケースをおろし、あー、無駄な出費だなぁ、次のライブのノルマもきついのになあ、なんて思いながらタクシーに乗り込みました。
50代くらいのどこにでもいそうなおじさんが運転手でした。ガンガンに冷房の効いた車内が汗をかいた体にありがたかったのを覚えています。
「○○通りまで」と、行き先を告げると運転手さんが話しかけてきました。
「○○通り(行き先)に住んでるってことは○大の学生さん?」
「はい、そうです」
「あの近く、ボーリング場があるでしょう?私ボーリングがすきでねぇ、社のボーリング大会でも結構いいとこまで行ったんですよ」
「へえ、そうなんですか」
正直そのときは練習のあとで疲れていたので話したくはなかったのですが、気さくに笑った目元がミラー越しに見えたので、
話し好きのいい運転手さんなんだなと思い、しばらく相槌を打っていました。
そうして話し込んでいると、妙な違和感を感じはじめました。
こちらの返答とまったく関係のない話が急に出てきたり、なんとなく話の前後が合っていないのです。
まぁ、そういう話し方をする人はたまにいるよなぁ、と気にも留めていませんでした。
が、しばらくすると、
「・・・ところで○○通りに住んでるってことはもしかして○大の学生さん?」
「あ、はい」
「あの近く、ボーリング場ありますよね?私好きなんですよ。こう見えてうまいんですよ」
「・・・」
「○大の学生さんっておっしゃいましたよねぇ?」
「あ、はい」
「ボーリング場の近くですよね?いいなぁ。実は私ボーリングが趣味でして」
「あの・・・」
「○○通りの近くはいいですよねえ、あ!○大の学生さんでしょう?」
「あの近く、ボーリング場があるでしょう?私ボーリングがすきでねぇ、社のボーリング大会でも結構いいとこまで行ったんですよ」
「○大の学生さんっておっしゃいましたよねぇえ?」
こんな感じで、会話がずっと同じ内容でループし始めたのです。
ものわすれがひどい年齢には見えませんし、そういった類のものとは違う、なにか得体のしれない不気味さを感じました。
僕のうつろな返答にかまわず、運転手は延々同じ話題を繰り返しています。
密閉された真夜中の車内は、暗く重く、いやな汗が背中から吹き出し、効かせすぎた冷房に冷やされて寒気さえ感じていました。
ミラー越しにはさきほどと同じ笑った目元が張り付いたままでした。
突然、会話がふっと途切れました。この奇妙な会話から解放されたのか?と思った瞬間、
ドンッ!!という衝撃音が車内に響きました。
ビクッ!と身体を硬直させながら見ると、運転手が左足を、まるで何かを踏み殺すかの勢いで床に打ち付けているのでした。
それも一回ではなく何度も何度も。ドン!ドン!ドン!と。
「ああああああああああああああああ。あああああああ!!!」
さらにはこんな唸り声まで上げ始めました。
運転手は足を、今度は貧乏ゆすりのようにゆらしているのですが、力いっぱい足を上下しているので車がグラグラ揺れるほどでした。
なぜ?前の車が遅かったのが気に障ったんだろうか?それとも僕が何か怒らせることを言ったんだろうか!?ていうかこの人ちょっとおかしいんじゃないか!?
僕は完全に混乱してうろたえていると、
「お客さぁん、○○通りに住んでるってことはもしかして○大の生徒さん?」
・・・と、また同じことを僕に聞いてきたのです。
グラグラと貧乏ゆすりをしながら。目元にはあの笑顔を張り付けたまま。
この時僕は、もはや違和感や不気味さなどではなく、はっきりとした恐怖心を抱いていました。
自分の命を、明らかに異常な男の操縦に預けている。
これを意識した時の恐怖は今でもはっきりと思い出せます。
しかも運転は明らかに荒くなっており、曲がるたびに右へ左へ体がふられ、前を走る車にはクラクションを鳴らして強引に前に割り込んでいくのです。
京都のタクシーが運転が荒いのは知っていましたが、乗客に死の恐怖を感じさせるほどではありません。
このときは、本当に死ぬかもしれないと思いました。
-
これは俺が数年前に経験した話なんだが吐かせてくれ
今も経験してるが。
当事高校2年の夏休みだった
あの日俺は友達と遊んでて帰りが遅くなったんだ夜の11時ごろだったと思う
いつも通り家に帰っていると途中で道端に座り込んでる女性を見つけたんだ。
どうしたのか女性に聞くと気分が優れないとの事だった、何を思ったか俺は人助けをしようと思って家まで送りますよ。と言ってしまった
女性は申し訳なさそうにお願いします、と言って立ち上がったが、フラフラしていて、結局俺が背負って行くことになった。
俺は女性の指示通り歩いていった。
二十分ほど歩くと女性がここです、と言ったので俺は女性から鍵を貰い玄関を明け女性を降ろした。
そこはなんの変哲もないアパートの一室だった。
女性がもしお時間があれば寄っていって下さい、と言ったので俺は言葉に甘えて寄ることにした。
中に通されるとテーブルがありその他はベッドがあり可愛らしい部屋だった。
女性にお茶を入れるので適当に座って下さいと言われたので適当に座ったんだ。
暫くすると女性がお茶を二つ持ってきて、雑談をしながらお茶を飲んだんだ。
時刻は12時近くになっておりそろそろ帰ります、と伝えたところ泊まっていけと言われたが流石に帰ると伝えると女性は急変した。
「…もう一人は嫌だ…私を一人にしないで…」
みたいな事をボソボソと呟き立っている俺の体に抱きついてきた。
女性にしては有り得ない力で全く振り解けなかった。俺はそのまま無理に逃げようとバランスを崩しベッドに倒れた。
その上から女が跨ってきて俺の首を締め出した。俺はそのまま気を失ってしまった。
次に気がつくと俺は部屋の外で寝ていた。
直ぐに昨日のことを思い出した俺は怖くなり逃げ出した。手遅れだったが。
家に着くと親に叱られ、昨日のことを話すのもアホらしく友達の家に泊まってたと言って適当に誤魔化した。
日中はとくに何もなく俺が寝てからだった
どれほど寝たのか分からんが気配を感じ俺は起きた。すると昨日の女が俺の上に跨りブツブツと呟いていた。そしてまた首を締められ俺はまた意識を失った。
つぎの日流石に不味いと思った俺は知り合いの住職の元を訪ねた
俺は住職に今までの経緯を伝えた。
帰ってきた答えは最悪だった。
先ず俺はその女の霊に取り憑かれており俺が女に招かれたのは異界。
でそこで一晩過ごしてしまった俺の魂の半分は向こうの世界に行ってしまい今動けているのが奇跡的だと言う。
しかも魂同士が複雑に絡み合い無理矢理にこの霊を離せば俺も死んでしまうらしい。
俺が邪険に扱ってもこの霊は俺をさっさと向こうに連れていこうと殺しに来るらしい。
そこで共存という道を示され、その女の霊の望みを少しでも叶えること。
一人にはさせないなど声をかけてやること。と言われた
満足させてやることで、残り少ない俺の命を少しでも先伸ばしにする方法らしい。
流石に俺も最初は自分が死ぬなんて信じられないし他の住職の元へも行った。
だが除霊を受けても苦しいばかり、受けた日の夜には女の霊には首を今までよりも強く締められた上「あなたは私のもの」とか言われる始末。
俺はもう生きるのを諦めた。
あれから数年俺は自分が長くないことを悟った。俺は毎日少しずつだが精気を吸われ今は生きる気力もない。だがこれだけは残したい。
先日久しぶりに最初の住職の元を訪れると俺の精気がかなり薄れており、女も薄れていると言う。魂もより複雑に絡み合っている。
もう長くは持たないと言われた。覚悟していたので不思議と怖くはなかった。
女に関してだが鮮明に見えるようになり、こちらからも触れられるようになった。そして話せるようにもなり女の事を色々と知った。
俺は肉体に魂を宿したが彼女は肉体に宿れなかったこと。
俺と彼女は元々前世で契を交わしており俺の魂と彼女の魂は繋がっていること。
様々な偶然が重なりあの日俺に彼女が見えたこと。そして声をかけられたのがとても嬉しかったこと。
俺は今週中にでも死ぬだろう。
だが不思議と恐怖はない。俺は死期を悟りこの経験談をネットに残すことにする。俺の頭は既に狂っているだろう。
以上が俺の体験。稚拙な文章や急ぎ、適当に書いた部分もあるしで、すまない。
読んでくれた人がいるなら俺みたいにはならないで欲しい。
-
これは、中学生の時に体験した恐ろしい出来事です。
今から15年前。
熊本県内にある植木とゆう町の近くに、幽霊が出る事で有名な『田○坂』とゆう場所があります。
田○坂は現在公園になっていて、戦争で亡くなった兵士を奉った慰霊碑などが建っていて、昼間は観光客で賑わいます。
しかし回りが暗くなると、人通りが途絶え昼間とは別の雰囲気になります。
私が中学3年の時です。
土曜の昼過ぎ友達4人で学校から帰宅している時、一つ上の先輩Aとバッタリ会って『田○坂の公園の遊歩道に有名な場所があっとたい!今日先輩の車で行くとばってんお前等も行ってみらん?』と…。
私と友達のB子は興味があったので、先輩の話にノリノリでした。
しかし一緒に話を聞いていたC君とDちゃんは、顔色が良くありません。
『どぎゃんしたと!』
『…………』
尋ねたけど、下を向いて黙ったまま。
先輩は『お前達…幽霊が怖かっだろ?』
先輩は友達を茶化します。
『怖い幽霊が出るて噂です。私は行きたくない!!』
Dちゃんがマジ顔で訴える。
『俺も行きたくにゃあ…!!』
C君も……。
『なんやぁ?ありゃ迷信ぞ?』
先輩は笑いながら言ってる。
『迷信?』
『そうばい?そっば確かめに行くだけぞ?』
しかし、C君とDちゃんは行くのを拒みました。
仕方が無いので、私とBちゃんだけ行く事にしました。
家で昼ご飯を食べたて、親に友達と会って宿題をすると言って夕飯はマックで食べる事にして夕方5時頃家を出ました。
そしてBちゃんと、先輩と待ち合わせをした駅に行きました。
駅に着いたら、先輩が手招きをしてます。
先輩の横には、普通車が停まっていて乗り込むと、先輩の先輩Eさんが運転席に乗ってました。
『やぁ…』
Eさんは軽く手を上げました。
私とBちゃんは軽く挨拶を交わして、車は植木方面に進み田○坂公園の駐車場到着。
まだ回りは明るい。
暗くなるまで待ちました。
夜7時過ぎ。
みんなで車を降りて、田○坂公園横の遊歩道に向かい歩き出しました。
先頭にEさん、続いて先輩、私、Bちゃん。
街頭などなく、Eさんが持つ大型懐中電灯が頼り。
歩いていると、突然Eさんが止まり『なんか前から来よる…』
Eさんが懐中電灯で前を照らし、目をこらしてよく見ると何かがこちらに向かって来てる。
!?!?!?!?!?!?
それは、上半身だけの落ち武者でした。
背中には槍が何本も刺さり、両腕を足代わりにもの凄いスピードでこちらに向かってきます。
私達は一目散に駐車場に向かって逃げました。
『…絶対後ろは振り向くな!!前だけ見て逃げろぉ!!』
Eさんが叫びます。
やっと駐車場に着き、急いで車に乗り込み、追って来た落ち武者を確認もせずに田○坂公園を後にしました。
帰りの車の中でEさんに、何故逃げてる時後ろを振り向くなって言ったのか尋ねたら、両腕で追ってくる落ち武者から逃げる時、振り向いたらずっと追いかけてくると言ってました。
前に後ろ振り向いた先輩が、落ち武者に捕まり引っ張られて消えたそうです。
後で先輩は見付かったそうなんですが、ノイローゼ気味で精神科に入院したとゆう事でした。
あの時は、マジで死を覚悟した位怖かったですね。
木々で覆われ昼間でも暗さがある田○坂公園。
今でも怖くて、昼間でさえ田○坂には行けません。
-
私は小学生の頃から度々心霊体験や予知夢を経験してきました。
今からお話することは5年位前のある夏の日の出来事です。
私は彼氏(現在の夫)と彼氏の親友カップルの4人で、その親友のアパートで当時私達は呪いのビデオにはまっていてその日も部屋を暗くしてワーワー言いながら盛り上がって観ていました。
噂で、マジでヤバイ呪いのビデオがあると聞いたことがあって、そのビデオは現在はレンタルビデオ屋に置いてないとかっていう話だったんですが、そのビデオがたまたまビデオ屋にあったそうで、親友の彼女が借りてきました。
特に特別怖い訳でもなく普通に見終わり、これからどうするって事になり、結局流れで地元で有名な心霊スポットに行こうということになり、心霊の彼女の車で向かいました。
そこは山道で、よく走り屋の車がドリフトなんかしている場所で、その上り坂を上って行くと開けた場所に駐車場があり展望台のようになっています。
坂の入口に到着し、ゆっくり坂を上りはじめました。
そして最初の出来事がおきました。
上っていく途中、道路の右側にカーブミラーがポツンと所々にあるんですが、上りはじめて3つ目のカーブミラーにさしかかった時、妙に気になってカーブミラーに映る自分達の車を見ました。
すると、車の後に何か白いモノがくっついてるように見えました。
友達カップルと彼氏は気付いてないようでした。
そして坂の途中には廃墟のラブホテルがいくつかあり、そこを通り過ぎると雑木林が続いています。
また何かに呼ばれるかのように、外灯もない林の奥を目をこらしてジッと見ました。
すると誰か人影が見えます。
外灯もなく、月も出ていなかったので月明かりに照らされているわけでもないのに人影が見えるのです。
不思議でした。
坂を上りきり頂上の駐車場でUターンをして、今度は下り坂です。
私はさっきの場所が気になりチラッと見ましたが今度は真っ暗いだけで何も見えませんでした。
そして、ある廃墟のラブホテルを過ぎようとした時、声が聞こえました。
今度は皆にも聞こえたみたいで焦っています。
鼻唄のようなそんな感じがしました。
女の人だと思います。
怖くなって急いでその場を離れました。
これで終わりのはずでした。
しかし、次の日から奇妙な事が起こり始めました。
車の持ち主の親友の彼女にです。
誰もいないはずの部屋やベランダから頻繁に物音がするようになり、たまたま妊娠中の友人の家に遊びに行ったらその友人が流産しかけて入院してしまったり。
しかし、一番怖いのはこれからです。
冒頭に書いた呪いのビデオを返却しに行った次の日のことです。
そのレンタルビデオ屋から電話がかかってきて電話に出ると、その店員がおかしな事を言うのです。
『返却日を過ぎているので返却して下さい』とのこと。
彼女は『昨日、返却しましたよ』と言った。
しかし店員が言うにはまだ返却されてないし、そのビデオもないという。
でも間違いなく返却したので確認してほしいと彼女は言った。するとその店員が聞いてきた。
『どんな店員でした?』彼女は答えた、『髪が長い黒髪で、ひとつに束ねていて、眼鏡をかけた女の人でした』と。
すると店員が一瞬固まり、少々お待ち下さいと言い電話が保留になった。
しばらくすると先程の店員が『確認を取りましたが当店にはそのような従業員はおりません』彼女は混乱し、怖くなって慌てて電話をきったそうです。
彼女は冷静になり、そのビデオを借りに行った時のことを思い返しました。
考えてみると最初からおかしかったのです。
普通、レンタルビデオって店頭に並ぶ時には巻き戻しをした状態で置いてあるそうなんですが、そのビデオは巻き戻ししてなく、その場(カウンターの所)で巻き戻しをしようとデッキに入れた瞬間ビデオが飛び出してきたそうで(普通では考えられませんが)、デッキが3つあって、2つ目のデッキに入れてもまた飛び出してきて、最後の3つ目に入れたら今度は大丈夫で無事に巻き戻しし終わり借りてきたそうです。
あの時、借りるなということだったのでしょうか。そして、彼女は怖くなり知り合いの霊媒師さんに拝んでもらったそうで、それからは何ともないそうです。
この話には続きがあります。
それは心霊スポットで見た白いモノの正体ですが…それは私自身だったのかもしれません。
この頃、彼氏とのケンカが多く、彼氏が他の女に気を惹かれ、彼氏の事が大好きで絶対に手放したくなかった私は生き霊になってたそうです。
なぜこの事が分かったかというと、彼氏の様子がおかしくなり、体調も崩し、彼氏の家族まで体調不良になり何かおかしいということで少し遠いが信用できる霊媒師にみてもらいに行ったからである。
部屋に入ってすぐに彼女の生き霊だと言われたそうです。
思いおこすと、記憶が飛んでいたり、気付いたらソファーに座ったままいつの間にか朝になっていたりとか、そんなことがありました。
あの車についてた白いモノは、実は車にではなく彼氏にしがみついている私だったのではないか…
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これは俺が数年前に経験した話なんだが吐かせてくれ
今も経験してるが。
当事高校2年の夏休みだった
あの日俺は友達と遊んでて帰りが遅くなったんだ夜の11時ごろだったと思う
いつも通り家に帰っていると途中で道端に座り込んでる女性を見つけたんだ。
どうしたのか女性に聞くと気分が優れないとの事だった、何を思ったか俺は人助けをしようと思って家まで送りますよ。と言ってしまった
女性は申し訳なさそうにお願いします、と言って立ち上がったが、フラフラしていて、結局俺が背負って行くことになった。
俺は女性の指示通り歩いていった。
二十分ほど歩くと女性がここです、と言ったので俺は女性から鍵を貰い玄関を明け女性を降ろした。
そこはなんの変哲もないアパートの一室だった。
女性がもしお時間があれば寄っていって下さい、と言ったので俺は言葉に甘えて寄ることにした。
中に通されるとテーブルがありその他はベッドがあり可愛らしい部屋だった。
女性にお茶を入れるので適当に座って下さいと言われたので適当に座ったんだ。
暫くすると女性がお茶を二つ持ってきて、雑談をしながらお茶を飲んだんだ。
時刻は12時近くになっておりそろそろ帰ります、と伝えたところ泊まっていけと言われたが流石に帰ると伝えると女性は急変した。
「…もう一人は嫌だ…私を一人にしないで…」
みたいな事をボソボソと呟き立っている俺の体に抱きついてきた。
女性にしては有り得ない力で全く振り解けなかった。俺はそのまま無理に逃げようとバランスを崩しベッドに倒れた。
その上から女が跨ってきて俺の首を締め出した。俺はそのまま気を失ってしまった。
次に気がつくと俺は部屋の外で寝ていた。
直ぐに昨日のことを思い出した俺は怖くなり逃げ出した。手遅れだったが。
家に着くと親に叱られ、昨日のことを話すのもアホらしく友達の家に泊まってたと言って適当に誤魔化した。
日中はとくに何もなく俺が寝てからだった
どれほど寝たのか分からんが気配を感じ俺は起きた。すると昨日の女が俺の上に跨りブツブツと呟いていた。
そしてまた首を締められ俺はまた意識を失った。
つぎの日流石に不味いと思った俺は知り合いの住職の元を訪ねた
俺は住職に今までの経緯を伝えた。
帰ってきた答えは最悪だった。
先ず俺はその女の霊に取り憑かれており俺が女に招かれたのは異界。
でそこで一晩過ごしてしまった俺の魂の半分は向こうの世界に行ってしまい今動けているのが奇跡的だと言う。
しかも魂同士が複雑に絡み合い無理矢理にこの霊を離せば俺も死んでしまうらしい。
俺が邪険に扱ってもこの霊は俺をさっさと向こうに連れていこうと殺しに来るらしい。
そこで共存という道を示され、その女の霊の望みを少しでも叶えること。
一人にはさせないなど声をかけてやること。と言われた
満足させてやることで、残り少ない俺の命を少しでも先伸ばしにする方法らしい。
流石に俺も最初は自分が死ぬなんて信じられないし他の住職の元へも行った。
だが除霊を受けても苦しいばかり、受けた日の夜には女の霊には首を今までよりも強く締められた上「あなたは私のもの」とか言われる始末。
俺はもう生きるのを諦めた。
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これは、今から数年前、私が大学生だったときの体験談です。
当時、大学一年生の夏休み。
私はある本を読んで感銘を受け、北海道のとある廃線の後を辿る旅にでました。
それは、道東と道北の間を繋いでいた路線で、その当時で廃止から十数年が経ち痕跡も消えつつある廃線でした。
私は、少しでも路線の遺構が残っているうちに現地を見ておきたくなったのです。
まさか、あんなものまでみてしまうことになるとは・・・まったく予想していませんでした。
旅を始めて数日目の事です。
その日は、朝から天気に恵まれず、私は廃線沿いのとある小さな町の民宿で撮りためた写真の整理などをして過ごしていました。
その宿は、俗に言う「鉄の人」が集まる宿としてちょっとは知られた宿でしたので
昼食の後に、他の泊り客と情報交換を兼ねて雑談をしていました。
その際に、私は興味深い話を聞くことが出来たのです。
その話というのは、この町から廃線で数駅離れた今はもう使われていない廃駅に関する話でした。
その駅は、今では人家の一軒もない山中の廃墟となっていますが、路線が盛んだった頃には、
近くの炭鉱からでる石炭の積み込み駅として賑やかだったそうです。
そして、その賑やかだった時代に、とある一つの悲話がありました。
駅の近くで商店を営む一家に、とても美人で評判の娘さんがいたそうです。
その評判は遠く離れた釧路や旭川でも噂になったほどで、東京の映画会社に誘われたこともあったそうです。
当然、その娘さんには何人もの男性が交際を申し込みましたが、彼女には子供の時から仲の良い男性がいました。
その男性は、炭鉱で働く貧しい若者でしたが、働き者で性格も明るく、近所の人たちは二人のことを祝福していました。
しかし、そんな二人にやがて悲劇が訪れました。
以前からしつこく交際を申し込んでいた男性の一人、彼は鉱山の労働者を斡旋する顔役で、
まあ簡単に言えばヤクザ者だった男が、あまりに冷たい娘の態度に逆恨みし、娘の恋人を炭鉱の縦坑に突き落としたのです。
とはいえ、相手は札付きのヤクザ者でも地元の顔役です。
結局、その事は事故として処理されてしまったそうです。
恋人を失った娘は、結局事故として処理されてしまったことに悲観し、精神に異常を来たしてしまいました。
一説には、恋人を殺した男に乱暴されたという話もあります。
なんにしろ、娘は日々、恋人と待ち合わせていた駅の前のベンチで座り続けていたとのことです。
そしてしばらく経ったある日、娘は駅から列車に身を投げ、はかない人生を終えたそうです。
これだけでしたら、良くある悲恋譚なのですが、この話には続きがありました。
今でも、その駅の前のベンチに夜な夜な娘が現れるというのです。
最初は、半信半疑だった私も、地元の人である民宿の人が本当に見たことがあるというので、
面白半分に見に行くことにしました。
翌日、朝から天気は快晴でした。
私は、廃線の後を辿りながら、昼過ぎに目的の噂の駅に辿りつきました。
まわりは廃屋しかない山の中でしたが、駅舎自体はまだまだ頑強に昔日の姿を保っており、
また近くには同じ鉄の趣味の人も数人おり、写真を撮影したり雑談したりして時間をつぶしました。
私は、なんとしても噂の娘の姿を見たかったので、その廃駅に泊まるつもりだったのです。
娘が現れるというベンチらしき場所の近くにカメラの三脚を据え、あとは夜になるのを待つばかりでした。
今考えると、軽率な行為でした・・・
夜になり、あたりは真の闇に包まれました。
明りは自分の電灯だけ。
今か今かと最初のうちは、娘の出現を待っていましたが、なかなか現れません。
やがて退屈しきった私は、噂なんてこんなものだと一人納得し、廃駅の中に寝袋を広げ、寝ることにしました。
昼間からかなりの距離を歩いたので、すぐに眠りに落ちました。
深夜、時間は判りません。
私は、人の声で目を覚ましました。
駅の前・・・そうです、噂のベンチのある方向から女の人の鳴き声が聞こえてくるのです。
私は、かなり弱気になりがならも、ここで見ておかないとここまで来た甲斐がないと思い、
設置しておいたカメラの方に近づきました。
・・・ベンチのある場所には誰もいませんでした。
しかし、声だけはかすかに聞こえてきます。
私は、もう完全にびびりながら、カメラのシャッターを切りました。
数枚を撮影した後、私は突然気付きました。
さきほどまで誰もいなかった場所に、女の人がいるのです。
まずい。本物だと思った私は、慌てて後ずさりして駅舎の中に逃げ込みました。
そして、頭から寝袋を被り、震えていました。
しかし、私のほうに足音が近づいてくるのです。
一人で、静かな足音です。
そして、私の前に足音が来たとき、私は恐怖のあまり気を失ってしまいました
気付いたときには、既に夜は明け、私はなぜか線路の上にいました。
恐怖の一夜でしたが、貴重な体験をしたとおもい、私は荷物をまとめ、前日まで泊まっていた民宿に戻ったのです。
ここからは、あまりに怖いので簡単に書きます。
宿に着いたとき、私は一人なのに、宿の主人に綺麗な人と戻ってきたねと言われました。もちろん一人きりです。
ベンチを撮影したカメラは故障してしまい、ついに直りませんでした。
メーカーの人も原因不明とのことです。
あと、私が、目覚めた線路の上は、後から聞いたのですが娘さんが身を投げた場所でした。
聞いた時には、正直本当に背筋がぞっとしました。
そして、今でも私は写真に撮られることが嫌です。
なぜなら、見知らぬ、憂い顔の美人が写真に一緒に写ることがあるから・・・
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ふと子供の頃見た不思議な光景を思い出したので書いてみる。
海岸沿いに、国道と線路が並んで走ってるような日本海側のド田舎の話。
日差しが強くなってきた丁度今頃か、もう少し夏に近かったと思う。
友達と海で遊んでた自分は、皆と別れて海から国道に上がって一人で歩いてた。
田舎の海岸線沿いの集落を知ってる人には想像出来ると思うんだけど
海 |国 |線|
| | |山
| | |
岸 |道 |路|
こんな感じで国道に立って北側に向くと、東側は山、西側は海っていう極端な景色になる。
で、国道を一人で北に向かって歩いてたんだけど、ふと気が付いたら東側の山沿いにある集落に
見慣れない物が見えた。
海岸線だからまっすぐじゃなくて、自分が歩いてる先は左に向かって緩やかにカーブしてて
海と山と大きな国道しかないからその先何キロかずーーっと先が見渡せる状態だったんだけど、
その集落の高台(寺だったか神社だったか)の所から、真っ白な服を着た集団が北に向かってゾロゾロ歩いてた。
自分とその高台との距離は多分200mくらい…?
子供の頃の記憶だから今見ればもっと近い距離だったかもしれない。
人が居れば分かるけど、顔の判別なんかは付かないそれくらいの距離。
ウォークラリーでもやってるのかなぁ なんて思って見てたんだけど、太陽の光が反射して白さが際立つ一団は、
老若男女…かは判らないけど、少なくとも大きな成人男性、線の細めの女、大人に挟まれて小さいのは子供?
それらが一列になって高台を降りて、ひたすらまっすぐに歩いてた。
2、30人は居たと思う。その全員が白。 真っ白。ヤッケというか、パーカーというかそんな感じの服装に見えた。
そして私が眺めている間に、あっという間に国道に降りて歩いて視界から消えて行った。
213 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/05/05(火) 07:31:34.28 ID:VWH3L5Ay0.net[2/2]
違和感は感じたものの、あっぱらぱーな子供時分なもんだから、正体に気が付いたのはずっと後だった。
あの集団の移動スピード
一糸乱れることなくスタスタと前の人との距離は人一人分くらいのまま早歩き位の早さだった。
子供も居たのにあの速さは有りえない。
子供と一緒に歩いた事がある人なら分かるとおもうけど、子供ってまっすぐには歩かない。
大人と同じ速度でスタスタまっすぐ歩く子供なんて想像したら怖い。
なんとなく口に出したら、あんな白昼堂々と見てはいけないものを見てしまった事を認めるようで怖くて言えないまま
記憶の片隅に追いやって居たのをふっと思い出したので書いてみた。
-
高校からの付き合いのある先輩、Kさん、Jさんとの体験。
大学一回の夏の話。その年の春、私は都内の大学に受かり、高校からの付き合いのある先輩Kさんと同じ学部に通うことになった。
やっと大学生活のリズムを掴んできた頃、Kさんが私に相談があると言う。
正直、面倒くさかったが、明るく活発だったKさんのしおらしい頼む様を見て、不覚にも興味を持ってしまった。それが間違いだったのだが。
私がどうぞと言うと、Kさんは開口一番に「Jがオカシイ。」と言う。
知っている名前だった。Jさんも都内の大学に通っており、同じ高校出身で、同じ部活で汗を流し、よく可愛がってもらった先輩だった。
健全で、健康で、いつも笑顔を絶やさなかったJさんの何がオカシイのか、想像もできなかった。
Kさんの話はこうだ。
JさんとKさんは仲が良く、進路は違ったが同じ都内に住むという事でずっと交流があったらしいが、
進学してしばらくして様子がおかしくなったという。どうオカシイのかというと、ドライブしていると何も無いところで急ブレーキを踏む、
何も無いところをジッと見つめる事が多々ある、
急に驚いたりすることがあるなど、とにかく挙動が不審で、最近はやつれて目の下にくまができて見ていられないのだと言う。
正直、KさんとJさんが一緒にドライブしてる事に一番驚きつつも、
そんな事言われても私にはどうしようもない。心配はするが、頭の医者でも、ましてやそんな専攻でもない。力になれないと伝えた。
しかしKさんはそれで良いと言う。Jに何が起きているのか、本人に聞きたいが、一人では怖いので付いて来て欲しい、それだけでいいと言う。
ここまで必死に頼まれたら、私には断る事はできなかった。
約束の日、講義が終わった後の夕方に大学の近くのファミレスで落ち合う事になり、Kさんと一緒に向かった。Jさんは先に入っていると言う。
遠目にJさんを見つけると、向こうもこちらに気づき手を振った。
お久しぶりです。久しぶり。
確かにやつれている。
久しぶりに会った先輩と他愛もない話でもと思った矢先、Kさんがいきなり本題をぶつけた。
あんた、最近オカシイよね。どうしたの?
最初は何の事かわからないという様子だったものの、Kさんの気迫と、私を連れてきた意味を察したのか、
こんな事言うと変人だと思われると思って誰にも相談しなかったのだと前置きをしてからJさんは話をしてくれた。
大学に入って間もなく、知り合ったばかりの友人達と肝試しに行ったのだと言う。
特定と、近隣住民の迷惑になるといけないので伏せるが、首に纏わるスポットで、仲間とふざけているうちに、注連縄を切ってしまった。
その場では何も起きなかったが気味が悪くなり解散。
帰路に着き寮の風呂で頭を洗っている時に鏡を見ると背後から女が覗き込んでおり、それを見て失神した。
それからというもの、所謂見える体質になり、
それも生きている者とこの世の物でない者との区別も付かない程。
急ブレーキやその他諸々もそのせいだと言うのだ。
背筋が寒くなって来た。
そしてJさんはこうも言った。
最近までまいって居たが、もう慣れた。今もきっと俺の背後に居るが、無視してやるのさ。と。
その発言が本気なのか、強がりなのか判断し兼ねていた私は、
先輩の背後の大きなガラス窓に無数の手形が付いていることに未だ気づいていなかった。
以上。
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臨死体験的なものをした話。
元々胃痛持ちで、十二指腸潰瘍を患った時に普段の胃痛だと思って我慢し過ぎてこじらせて、
ぽっかり穴が空いてそこから胃酸が漏れてたとかで死にかけた事がある。
気づくと黄色いでろっとした水の中に立っていた。
水の高さはへそ上くらい。普通に服は着ていて、濡れて絡みつく感じが不快だった。
割とすぐそばに陸地が見えていた。けど地上には何にもない。地平線。山っぽい凹凸はあった。
逆側にも遠く岸のようなものは見えてたけど、霞んでよくわからなかった。
続く空も黄色っぽくて、重たい感じ。
ついさっきまで痛みでのたうち回ってたから、ああ、俺死んだのかなあって思った。
多分これが三途の川なのかなぁとか考えながら、どうしたらいいのかわからなくて、暫く呆然としてたと思う。
ズボンを引っ張られた。
水は濁ってて中が見えない。何かいて、履いてるズボンの裾を引っ張ってくる。
そこで唐突に、この水の中にいると地獄に落ちる!って思った。
慌てて岸に上がろうとしたけど、濡れた服が重いし、相変わらずズボンを引っ張るやつがいて、なかなか思う様に進めない。
それでも岸は近かったから、すぐ浅瀬になって後ちょっとで完全に陸地ってとこまで来た。
引っ張る力は大して強くないけど、ずっと引っ張ってくる。
さっきまで下を見る余裕がなかったんだが、ほぼ岸辺に辿り着いてほっとして、引っ張ってる奴を見たんだ。
何年も前に亡くなったじいちゃんだった。
じいちゃんは目を見開いて俺をガン見した状態で、水の中で仰向けで片腕だけ伸ばして、俺のズボンの裾を引っ張っていた。
なんか薄っぺらくて、作り物みたいに見えたけど、間違いなくじいちゃんだった。
俺はそこで固まってしまった。
けど、ほとんど陸地に上がってる状態だったから、じいちゃんの手が一瞬水から出たんだ。
そしたらじいちゃんの手がふいっと離れた。そしてそのまま、じいちゃんはあっという間に沖の方に流れて沈んで見えなくなった。
じいちゃんが見えなくなって、俺は岸辺に駆け上がった。
そしたら耳元で、「気ぃつけや」って声が聞こえた。
次の瞬間目が覚めた。
我慢しすぎて職場でぶっ倒れ、そのまま救急車で運ばれ緊急手術まで受けて、4日意識が無かったそうだ。
血圧が異常に下がって、本当にいつ死んでもおかしくない状態だったと聞いた。
母にものすごく泣かれた。
その後は何とか後遺症無く完治して今に至る。
ただ、気になっているのは、あの水の中にいたじいちゃんは地獄に落ちたのか?
引っ張っていたのは俺を連れて行きたかったのか?
俺は、引きずり込もうとしたわけではなく、ここは危ないんだって教えてくれたんだと信じてる。
あの「気ぃつけや」って言葉からも。
でも、あの声は、じいちゃんじゃなかった。
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ガチャ
「ただいまー」
と言っても家からは当然返事はない
父は出張、母は友達と旅行で家には私1人だ
今はちょうど友達と買い物をして帰ってきた所
夕食も付き合ってもらったからもうあたりは真っ暗だった
疲れと解放感でため息をつき、リビングのソファーに深く腰をかけた時に
ふと赤い点滅が目に入った
リビングにあるインターホン応答用の機械だ
留守中の訪問者の画像と音声を保存したことをお知らせする点滅のようだ
気になったので見ることにした
「6件もある……ちょっと悪いことしちゃったな」
1:05
私が家を出てから2分後のことだった
「おかしいな…出た時は周りに人がいなかったのに………あれ?」
写し出された画像には誰も写っていなかった
『…………』音声にも声はない
「機械が間違ったのかなぁ……」
2:05
またさっきと同じ誰もいない画像が写った
「なにこれー壊れてるじゃない!!」
誰もいない部屋で文句を言い、もう一度ソファーに戻ろうと背を向けた時
『………テ……』
何を言ってるか分からないくらい小さな女性の声が聞こえた
びっくりして後ろを振り向くが自動で次の記録が出される所だった
3:05
またきっかり1時間
少し怖くなってきた
時間もそうだったが写った画像がなにより私にそう感じさせた
「女の人が写っている……」
インターホンからかなり離れて小さく立っているのが写っていた
そして「……ケテ……」また同じ女の人の声だ
「偶然だよね………」
そう自分に言い聞かせた
4:05
私は思わず悲鳴をあげそうになった
女の人が少し近づいて写っていた
髪はロングで白いワンピースを着ていた
『……ケテ……』
声も大きくなってきたがまだ聞こえずらい
「なんなのよ……これ…」
私の恐怖にはお構い無く機械は次の画像を写し出そうとしていた……
5:05
さらに女の人は近づいていた、しかし顔はまだはっきり分からない
私の体は自然と震えていた
「絶対生きている人じゃない」そう思った
その時
『……アケテ……』
音声が流れた
「開けてって言ってるよね?………」
もう限界だった
急いで取り消しを押そうとするが、どのボタンを押しても消えない
6:05
最後の画像が写し出された
見たくなかったがつい画面に目が行ってしまった
女の人はインターホンの前まで来ていた
青白く、こっちを見ている
『……アケテ……』
「キャァァ!!!」
悲鳴をあげて床に崩れ落ちた
時間はもうすぐ7:05を指そうとしていた
ピンポーン…………
『…ハヤク……アケテヨ』
……「この家で何かありましたの?」
「あっ!お隣の奥さん!この家のお嬢さん、昨日首を絞められて殺されたらしいわよ」
「もしかして高校生になったばかりのあの子!?優しい子だったのに……可愛そうにねぇ……」
「なんでもインターホンの記録に人も声もない不可解な記録が7件あったって警察の人が……怖いわねぇ…」
ちょうど1年前にある事件が起こった
その女性は以前からある狂信的なストーカーの被害に合っていた
誰かに話すと殺すと脅されていて、ばれないように友人に相談することで精一杯だった
今日もその友人の家に行き、相談を受けてもらいついに警察に言うことを決心したが、友人の家を出てすぐその男に見つかってしまった
今度こそ殺されると思い、友人の家に助けてもらおうと思った
しかし友人は既に男に脅されており、本人を差し出したら見逃してやると言われていた
そうとは知らず必死に助けを求めるが、間もなく男に絞殺された
男は後を追って自殺
友人も罪悪感から後に自殺した
インターホンの記録には7回その女性の悲痛な声が残っていたと言う
そして今もまだドアを開けて欲しくてその女性はさ迷っているのかもしれない
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大学時代の友人が事故で亡くなって4年たつ。
先週サークル仲間で集まって墓参りに行ったんだ。
結構な田舎の小さい霊園だから、休日昼間なのにあんまり他にお参りしてる人はいなかった。
お墓洗って花供えて手合わせて。
やる事なんて大して無いし、男5人で結構ぎちぎち状態でのお参りだったから、
そばのファミレスにでも移動してそっちで思い出話するかってなった。
んで振り返って霊園を出ようとしたら、出口んとこに人がいる。
本当に小さいとこで、出入り口は二人すれ違うのがやっと位の狭いの一つしかない。
こっちの大人数で通るには迷惑かけるよな、と思って、その人が移動するまで待つ事にしたんだ。
しかしそいつは動かない。多少距離があるので表情はわからないけど、何かしてる気配もない。
しょうがないから向こうに避けてもらって出ようと思ったら、最初にいた奴の向こう側に人が増えてるのに気づいた。
待ち合わせ?と思ったけど、おかしいんだ。
晴れた日で、ちょっと距離があるにせよ向こうの様子はよく見える。出入り口の周りは荒い柵で、その外は駐車場だ。
誰かが歩いてきてたら絶対気づく。向こうが移動したら出ようと思って、ずっと見てたんだから、余計だ。
俺らが動き出すまで、一人しかいなかった。
一瞬で10人以上も増えるわけがない。
思わず振り返ったら、仲間も何か微妙というか腑に落ちない、って顔をしていた。
晴れた真昼間でまだ恐怖感なんて全然なかった。
でもこれはおかしい、気持ち悪い、何だこれ。
もう一度出口の方を見た。更に人が増えてる気がした。
なのに誰も入って来ない。
多少距離があるとはいえ、晴れた日で、他はくっきり見えるのに、そいつらの顔は全くわからない。
なのに、全員こっち見てる。見てるのはわかる。
仲間の一人が、「逃げた方が良い…よね?」と言った。
どこから逃げるというのか。
柵の向こうは人集りになってた。
縦長の霊園。俺らから見て正面が出入り口、左手は隣接の寺の塀、右手は道路、後ろは川。
別の一人が「逃げろ!!」と叫んだ。
みんな後ろの川に向かって走った。
出入り口からぶわっと人が流れ込んできたのが気配でわかった。
川と霊園を隔てる金網をよじ登って、有刺鉄線を無理やり潜って、転がり落ちるみたいに河川敷に落ちた。
見上げるとまだ金網に仲間がくっついてて、そいつのパーカーのフード部分を掴んでいる腕が、他の部分を掴もうと伸びる腕が、何本も見えた。
そいつは金網から手を離して、殆ど飛び降りるみたいにして腕を振り切った。
痛みで上手く歩けないそいつに手を貸して、全員とにかくその場を離れるのに必死だった。
幸い骨折等はなかったものの、霊園と河川敷に結構な高低差があったし、有刺鉄線で引っ掻いたりもして、みんな傷だらけ。
車は例の駐車場。
何時間もたって、ちょっと落ち着いてから寺に電話して、お寺の方についてきてもらって車を回収して帰った。
一応状況説明はしたけど、困った顔をされただけで、除霊とか何か曰くの話とか全くされなかった…。
こっちも混乱してたし上手く伝わらなかったのかもしれないが。
俺の車だから俺が行かなくてはならず、一人ついてきてくれたけど、後の奴はもう戻りたくないって言って離れたとこで待ってた。
薄情とか言えない。自分でも怖いと思った。夕方になり駐車場から見た霊園は何も変わりがないようだったけど、鳥肌が立った。
帰ってからは今の所何もない。
これからあいつのお墓参りどうしよう…
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昔、20代の男性が住んでいたマンションで夜寝ている時によく観た夢。
夢の中で僕は自分の部屋に閉じ込められています。現実とほぼ同じ部屋ですが窓とドアがそこには存在しないんです。
あと一つ現実と違った所があって壁の隅に小さな赤い文字で・・・
『羽衣龜蟲の湧き出る静寂の谷から紺碧の海色の猪の群れが走り抜け
る蜈蚣の紅い甲羅と乳色を混ぜたような見事な阿弥陀羽の黒蜻蛉達が
静寂の谷から蒼き栗の実を携え奔り抜ける金色の二十日鼠達の群れの
一匹一匹が濁った蒼炎宝石の様なバイオリンの弦を静寂の谷から運び
出す空色の蟹達がその馬頭の啄木鳥の両手に虎休みの蜜華をいっぱい
に摘み心地よい読書の宴を催して毒蚯蚓を陥れる姦計を労すのですが』
みたいな詩なのか小説なのか分らない意味不明な怪文章が羅列されているのです。
毎日の様に観たこの夢の怪文章の中に極たまにですが一つだけ青く光る文字がある場合があります。
その青い文字を見つけた時は文字を壁から抜き取って、手に持っている黄色い小箱に入れます。
部屋ではそれ以外の事は何も起こりません。
部屋の中では筋トレをしたり、プレステやったり、tvを観たり、携帯でメールしたり、漫画を読んだり、自慰をしたりして時間を潰します。
単なる夢だと思っていたのですが、ある日バイト帰りの帰宅途中に道端で妙な物を見つけた。
あの夢に出てきた黄色い小箱だった。
確かに似ていたのだ。少々不気味に思ったが不思議な事もあるものだと思い小箱を拾い上げて怖いもの観たさもあって中身を確認した・・・
すると
!
男性は物凄い悲鳴を上げた。
活字判っていうのかな、その箱の中には判子とか書類製作に使う木製活字判がいくつも入っていた。
男性は、まさか本当に文字が入っているなんて思いもよらなかったからつい悲鳴を上げてしまったのだ。
そしての中に入っていた活字判がこれ。
「1」「に」「る」「と」「居」「死」「家」「日」
並び替えると「1日に家に居ると死」とも読める。
男性は気味が悪くなって次の月の1日はバイト先に泊まって家には帰らなかった。
その次の月も、そのまた次の月も・・・そしてとうとうその次の月の1日に事件は起こった。
2日の夜に家に帰ると家の中が荒らされていた。
箪笥を真っ先に調べたが、どうやら強盗の様で金目の物がゴッソリと持っていかれていた。
男性は「まあ、命が助かっただけでも幸いか」と思ってリビングに入る
とそこには・・・
包丁が10本近くテーブルの上に突き刺さっていた。
以上です。
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私は神社の家系に生まれ霊能力者を生業としている者です。
三年前に訪れたお客様の話ですが、今でもどうしても考えてしまって胸が苦しくなる想いなので、もう時効かと思いますので吐き出させて下さい。
私の開く鑑定事務所に、ある日顔色の悪い男性のかたが訪ねてこられました。
聞くと男性のかたは会社の経営をしており、地元の名士として名高かったそうですが、
急激に業績が悪くなり経営が傾き、借金が膨れ上がり危険な状態になったとのお話です。更に娘さんの事についても気がかりだ、と。
話を聞く前から既に嫌な予感がしており、おかしいなあと思いながらもご家族のお名前を聞き、霊視をはじめました。
会社にはなぜか何も異常はみえなかったので、ご家族を霊視する事にしました。
その家には奥さんと、あとお子さんが三人いて、上から長男・長女・次女だったのですが、長男と次女が障害を持ち、
そのうち次女が重度の障害で3年も寝たきりであり、自宅で介護士を雇ってお世話をしているのだそうです。
私はまず本人と家族を霊視しました。
私の霊視とは映像や声からキーワードやヒントを感じ取るものであり、今まで大変な人数を霊視しましたが、
その全員に霊視が通用しており、伝えて鑑定をしてきました。
ですが、この家族はかつてないほど非常に霊視がし辛く、ノイズだらけで私は口ごもりながら原因を探っていました。
本人、奥様、長男、長女、次女…と順々に霊視しますと、はたと気付きました。
寝たきりの次女が全く霊視できないのです。
私は生きてさえいれば絶対に霊視ができる自信が有るので、
おかしい、おかしい、と混乱しまして、とりあえず次女の部屋に何があるのかを書き出してもらいました。
私の様子もおかしい、ただならぬと察したそのお客様は、慎重に慎重に思い出しながら書いて行きます。
ベッド、洋服棚、家族が座る椅子、折りたたんだ車いす…神棚。
あった、これだ。
ここに何が祀ってありますか!?と、私は大きな声で訪ねました。
「え!?…ええ、ああ、うちは●●教(新興宗教団体)ですからね、私の部屋にもおいて世話をするからと、
熱心な次女が置きだしたんですよ。」
何年前からですか。
「ああ・・・そうですね。この部屋にあるのは3年前からですね。」
(新興宗教団体にしても、あの大規模な神道系邪教とは・・・)
やっと、私の脳裏に、やっと、いつものように霊聴の声が走ります。
「「あ・・と・・が・・・・み・」」
ゾワっと、怖気が走りました。
「「あらひ・・と・・が・・」」あらひとがみ、現人神。
なるほど、次女さんが寝たきりになったのは、神棚を置いてからどれぐらい後ですか?
「え?ええ、あー、どれぐらいでしょうね、まあ近いことは確かです」
会社の業績が悪化したのは?
「ああ、それは三年前ですよ。」
次女さんが健康であった時、あなたに何かしてほしいと言っていた事は?
「ああ・・・お恥ずかしいですが、次女が寝たきりになってから妻から聞いたのですが、
私と遊んで欲しかったといつも愚痴をこぼしていたそうで、私の仕事を憎んですらいたそうですね・・」
曖昧模糊とした情報が、一本の線で繋がります。
つまり、長女の部屋に置いてある神棚が原因で次女を寝たきりにした。
あの邪教は特徴的で、信者から金銭を吸い上げ、神棚から生命力を吸い上げる性質がある。
神棚の祀り方なのか、それともたまたまなのか、神棚の中の邪教の札が
次女自体を"御神体"として祀る事を選んだ・・・
つまり、現人神。かつての村や町の中で信仰をあつめた人の身でありながら神として崇められた者。
本人へ栄養を供給し介護士が世話をする事はイコール「神様のお世話」
大きすぎる神棚や大きすぎる御神体は、大きな願いの力を生む。
ようするに、複数の条件が重なることにより「天然の現人神」が生まれ、
それに対して誰も願わずに、けれども神様のお世話はされていた。
何か大きな人の願いがないのならば、優先されるのは神そのものの願い。
つまり「父親の仕事が無くなり、遊んでくれるようになる事」
…だからと言って、神棚を無くせ等と言えるはずがない。
それによってどのような災厄が私や目の前の客に起こるかが未知数だ。
「人工神の祭壇を壊せ」などと大それた事を私は言えない。言えば祟りが起こる。
ていうか自分のところの宗教の人間に頼れよ、と。
それにこの客も某邪教の信者であれば
「某邪教の神棚のせいで娘さんもあなたのお仕事もおかしくなってるんですよ」なんて言ったら怒り狂い、
信者を引き連れて暴力的な意味の御礼参りに来られたらたまったものではない。それに、あの邪教ならやりかねない。
私は立ち上がって、キッパリとお話しました。
お帰り下さい。今すぐに。お代は結構です。
「え?どういう意味ですか?」
すみませんが、未熟者の私には対処しかねます。大変申し訳ありません。
そんなやり取りの中、ブツブツと文句を言われていましたがそのお客様はお帰りになりました。
その後全ての鑑定をキャンセルし、日本酒をあおり忘れようと努力しました。
その次女は、今も生きながらに現人神として祀られているのかもしれません。
自らの願いをひたすらに叶えながらも。
皆さんもどんな宗教を信じても良いのですが、神道十三派のとある宗教だけは気を付けて下さい。
以上です。
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とあるインタビューにて…(一部抜粋)
テレビの仕事をしていると様々なスタッフさんに会う。Sさんは、オカルト関係の番組を作った過去のある人だった。
【写真】不思議でおそろしい話を紹介した なべやかん
「番組を作っていて一番怖かったのは?」。この質問にSさんの顔が一瞬曇ったが、過酷なロケ後、気持ちも通じ合っていたので語ってくれた。
霊能者が行方不明者を探すという内容のロケをした時の事だ。娘を探して欲しいという母親の依頼で家に行った。霊能者と撮影クルーは家に上がり、母親から娘に関しての話を聞いていった。どんな感じの子だったか?最後に見たのはいつ?様々な質問をし、失踪した娘の部屋や家の中を見て回った。取材を進めて行くと霊能者の顔つきが変わり、「ちょっといいですか?」と言ってSさんを別の部屋に連れ出した。
霊能者は顔をこわばらせながら「娘さんは、います」と呟(つぶや)いた。
「どこに!?」
「ここです」
意味が分からなかった。もう一度聞くと、霊能者は足元を指差したのだ。
「行方不明の娘は、さっき母親と話をしていた和室の下にいます」
和室の下って…。
Sさんと霊能者が和室に戻ると、娘のことを涙ながらに語る母親がそこにいた。
「お母さん、娘さんの部屋をもう一度見せてくれませんか?」と言って、Sさんは母親を部屋から連れ出すと、ADに「畳を上げて、その下を見ろ」と指示をした。
和室の隣が娘の部屋で、母親は娘の思い出を語っている。
和室に残ったADは、畳をあげようとしたが、畳をあげるには何か平たいものを畳の間にぶっ刺して持ち上げるしかない。マイナスドライバーを畳の間にぶっ刺すと「ザクザク」と音がした。その瞬間、音を聞いた母親の顔が豹変し、和室に物すごい勢いで駆けていった。
「何やってんだ!この家から出て行け!!」
母親の顔は鬼の形相に変わっていた。
Sさんがなだめても、母親は「出て行け」と怒鳴り続けるので、ロケ隊は撮影を中止し、ロケバスに戻り帰ることにした。Sさんは帰りのロケバスで霊能者が言った事が今でも忘れられないと言う。
「間違いなく畳の下に娘さんはいます。個人宅なので勝手に捜査はできませんが、同じような家は何軒もあるんです。隠しても魂が教えてくれるのです」
Sさんが今まで経験した一番の恐怖体験は、本当に恐ろしい話だった。
最後に気になったので、Sさんに「この番組は放映されたのか?」と聞くと、「OAできるわけないじゃないですか」と引きつり笑いをしていた。
「疑われないよう心配を装う母の顔が今でも忘れられない」。Sさんはそう言って話を締めた。