海と花束 BBS
私の推しが溺愛してくるんだが!?
24コメント 2021/08/09(月) 13:45
  • 11  千代  2021/03/29(月) 19:30:44  ID:ZTM3ZDk2Mj  [通報
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    「キャ~~~~~!」
    ライブの中は、黄色い歓声で響き渡る。
    あぁ~…!!悠斗様が…目の前にいるぅ…!!
    最前列で私は応援する。
    待って、めちゃくちゃかっこいい…っ!どうしよう…カッコ…
    そう考えていると、悠斗様と目が合って、固まっていると、悠斗様は、ウインクした。
    「…へ…?」
    私の周りにいた女子たちは、一気にわぁぁっ!と歓声を上げる。
    …あ、そっか。私にしたわけじゃないか。…こんなのが、悠斗様にウインクされるわけがないよ!
    ライブが終わって、悠斗様に女子が一気に群がる。
    …悠斗様、やっぱり人気だなぁ…あの輪に行きたい…けど、私が悠斗様のところに行くなんて恐縮すぎる。…少しだけ…少しだけなら、私は悠斗様に近づいていい…!
    ヘンなルールを作って、輪の外らへんに立つ。
    …サイン…もらいたいな…
    そう思って、少しだけ前に出ると、女の人たちが押してきて、そのまま前に転ぶ。
    怪我する覚悟をして、目をつむる。でも不思議と痛くなくて、恐る恐る目を開ける。なんと私は、悠斗様の胸に飛び込んでしまっていたのだ。
    「あ…」
    「ちょっとぉ!あなた、反則よ!早く離れてよ!汚らわしい!」
    う…分かってはいたけど、結構来るな…何でバランス崩したんだろ…
    「ごめんなさい…」
    スススッ…と離れようとするが、どういうことか、悠斗様は、離してくれなどしてくれなかった。
    「ちょっとぉ!離れなさいよ!いいかげ…」
    「君たちこそ離れてくれないかなぁ?」
    ニコッと笑う。だが、目が確実に、笑っていなかった。
    …あれ?悠斗…様?
    「ライブを開く度に、応援してくれるのは、嬉しいんだけどさ、俺の大事なファンの悪口を言うのは、ファンでも許さないよ?」
    ニコニコ笑うが、このトーンと全く違う顔に、恐怖で、ファンたちは血の気が引いていた。私だって、少し怖くて、震える。
    私のせいで、悠斗様のキャラが。。ファンが消えてしまう…っ!
    「ついでに、このことで、SNSとかに、この子さらしたら、承知しないから。…覚えておいてね?」
    それだけ言うと、私を連れて、車に乗ってしまった。
    …っは!?ど、どういうこと!?意味が…意味が分からな…
    「あの…悠斗…様…っ!何を…」
    次々に起こることに、頭が追い付かないよ…っ!
    「神崎、出していいぞ」
    「悠斗様、よろしいのでしょうか?」
    神崎と呼ばれるその人は、タキシード姿で、車を運転している。
    黒崎(彩寧の執事)とおんなじだな…
    「いいから、出せ」
    私はよくないんですよぉ!
    「彩寧は今から俺の恋人だ」
    …はぁぁぁぁ!?
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