海と花束 BBS
私の推しが溺愛してくるんだが!?
24コメント 2021/08/09(月) 13:45
  • 22  千代  2021/08/09(月) 13:39:00  ID:Y2VkN2M3Nj  [通報
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    私はあの騒動の後、コソコソと教室の中に入った。
    すると、私の机の前にいる子が興奮しながら聞いてきた。
    最初に親友と言える親友はいないと言ったが、幼馴染はいる。
    昔からの馴染みで小中高ずっと一緒だ。それがその子だ。
    名前は天王寺 綾花。この子は私がヲタクということは知らないが、
    悠斗様の熱狂的なファンということは知っている。
    好きすぎて、そのかっこよさを綾花に教えたくて、
    スマホで何度か悠斗様の顔を見せたことがある。
    「ねぇ、彩寧。どういうこと?何で彩寧の推しが彩寧の手の甲に口づけし手たの?!」
    「…え…っと…これにはものすごく深い理由がありまして…いろいろと危ないので、昼休みに話すよ」
    私はできるだけ胸の高鳴りを感じさせないように、ニコニコとお嬢様スマイルを浮かべる。
    昼休みになって、私たちは、旧視聴覚室でお弁当を食べていた。
    「さっきから黙ってるけど、もちろん話してくれるよね?…彩寧様…?」
    ワザと【様】呼びで私のことを呼ぶ。
    「う…分かってるよ…実は…」
    私は今まであったことを、全部吐いた。
    「ほぇ…本当に現実で、少女漫画みたいなことが起こるもんだねぇ…」
    綾花が感心していた。
    感心してる場合でもないんだけどな…
    「でも、悠斗様にとっては彩寧とは初対面なのに、結婚とは……一度前に会ってたんじゃない?」
    その可能性は断じてない。ありえない。
    「そ…それこそ少女漫画みたいで、あるわけがないじゃん!」
    「そう…?お嬢様って、そういうのありそう…」
    「勝手な偏見だな…ていうか、綾花もお嬢様でしょ?」
    そう言うと、綾花は、「そうだった」とおどけて見せる。
    「でも私なんかを好きになる要素なんて、みじんもないじゃん…」
    そう言うと、綾花は、ものすごくドン引きしていた。
    「綾花…?」
    「…彩寧の鈍感がここまでとは…」
    綾花は頭を抱えていた。
    ん?私ヘンなこと言ったか?特に言ってないんだけどな…
    「で、悠斗様は、学校に迎えに来るの?」
    「うん、朝…毎日送り迎えするって言ってた」
    「…じゃあその時に聞いてみたら、何で私のこと知ってるんですか?って。
    あ…あと、私のどこが好きなんですか?って。そしたら少しは胸のモヤモヤが取れるかもよ?」
    そう言われ、やってみることにしたのだった。
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  • 23  千代  2021/08/09(月) 13:42:10  ID:Y2VkN2M3Nj  [通報
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    >>22
    間違いを発見しました。
    9行目の彩寧の手の甲に口づけし手たじゃなくて、
    彩寧の手の甲に口づけしてたです。
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