海と花束 創作
創作板は協議の結果しばしβ版として運用する事になりましたので、それに伴い急な仕様変更等でご迷惑をおかけするかもしれません(´;ω;`)
申し訳ございません
また、誠に勝手ながらご了承を頂ければ幸いです
昔書いた没小説の供養
4コメント 2022/02/13(日) 15:14

  • 1  ^_^  2022/02/11(金) 17:09:11  [通報
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    題名通り。マジで何も面白く無いから期待しないで。自分が誰かわかってもお口はチャックで頼みま。
  • 2  ^_^ 設定的な?多分  2022/02/11(金) 17:10:47  [通報
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    クリシタリアと呼ばれる国がある。水晶で飾られたその国は道の端に水路がありその水路は町の外れにある浄水場に繋がっている。そしてその浄水場の奥深く、傭兵達は居た。偽物達(クローンズ)と呼ばれるその傭兵は同じ見た目同じ声をしていた。普段は浄水場から出て来ることはなく、ただその存在が親から子へと語り継がれている。何一つ成すことは出来ず、望んだ結果歪んだ者として…。
  • 3  ^_^  2022/02/11(金) 17:17:39  [通報
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    偽物達は記憶を継承するという。個体が死んだ時、別の個体にその記憶が引き継がれ事実上の死がないという。ならそれは果たして生命か否か。死なき生は生足り得るか。
  • 4  供養2  2022/02/13(日) 15:14:14  [通報
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    昔から自分がズレていると感じていた。誰かが死んでも心が動かない。それが例え親だとしても。はっきりと自分がズレていると感じたのは幼少期。その時は幼馴染と呪われた洞窟、なんて場所へ行き探検をしていた。…本当は、何事もなく終わるはずだったんだ。幼馴染が洞窟の中の泉に触れなければ。触れた途端、何か黒いドロドロした者が泉の底から上がってきた。それは言った。己は呪いの化身であると。そして続けた。泉に触れたのはどちらか、と。俺は即座に答えた。「俺が触れた。この子は俺が巻き込んだだけだ」と。女の子をこんな化け物の話し相手には出来ないから。

    『ほう。小僧、ならば貴様は何故離れたところにいる?』

    「鈍臭いそっちのと違って俺は俊敏なんだ。変なのが出てきたらすぐ逃げれる。」

    『なら何故身代わりに小娘を差し出さなかった?』

    「口が滑った。とても後悔してる。」

    表情が死んでいるとよく言われるので多分ふてぶてしく映ったと思う。その後、少し話したような気もするが覚えていない。ただ、それから俺は村に戻らず、幼馴染は村で大事に育てられたはずだ。

    「…今更、思い出すとはね。しかしあのヤロー、何が蛇だよ。どう見ても腐ってたぞアイツの体。俺を呪人になんてしやがって」

    呪人とは、その名の通り呪われた人だ。呪いを表す黒い刺青が体の何処かにあり、今も表に出てこないだけで相当な数がいるという。そのうちの一人になったわけだが、俺の場合は異常なまでの回復力…つまり不死の呪いを付与された。呪人は教会の保護を受けることができず、回復魔法すら苦痛になるので大怪我をしたら詰みだ。病魔に侵されることはないので呪人である事を隠し冒険者になる者も居るらしいが、怪我したら詰むので嘘だろう。

    「さて…依頼主はあんたか?」

    俺は今、傭兵をしている。呪いの刺青が全身に浮かんでいるため包帯で全身を隠し、隠密行動をする為全身を覆う黒い外套を着ている為『死神』とか言われるがそんな良いもんじゃない。寧ろ死神はもっと別の奴が居る…。

    「ご、ゴブリンが…!ゴブリンが村を…!た、たのむ…!助けてくれ…!」

    「…そうか。なら簡単だ。受けよう。その依頼。」

    そのあと簡単な場所の説明を受け、向かう。後ろから視線を感じたが、振り返らなかった。

    。。。

    「ここか。あのくそ蛇め…これで無様に俺が死んだら噛みちぎってスープにしてやる」

    俺が暮らすことになったあの洞窟よりも見窄らしい洞窟がゴブリンの住処らしい。臭いを嗅いでみると生臭い、そして血の臭いがする。耳をすませば肉を打つ音に、掠れた声。…手遅れか。まぁ、わかっていたが。さて、なら早く済ませよう。

    ガチャリ、と筒が音を立てる。単なる筒ではなくグリップが付いていて引き金が付いている筒。蛇の記憶から作り出した銃と呼ばれるもの。呪いを打ち出す銃。名前はない。兵器に名前はいらない。俺に名前がないように。

    「さぁ、終わりを告げる音を聞け」

    呪いの弾ける音が響き、壁にヒビが走る。腕が吹き飛んだ。一瞬の静寂の後にワラワラとゴブリンが出てきたが局部丸出しのバカみたいな姿だ。

    「ゲギャギャ!!」

    言いようのない不快感を与える声。それに嫌悪することにより吹き飛んだ腕が再生したが、包帯も同時に戻る。…マジでどうなってんだこれ。

    「まぁ、良い。」

    殺しに言葉は要らない。ただ殺す。撃つたびに腕が吹き飛び再生し、その再生する一瞬を狙ってゴブリンが俺の身体を切り飛ばす。切れ味の悪い刃物故に断面もガタガタしていて再生しにくいことないがまぁ良い。元から痛みなんて感じない身体だ。銃を撃つと隙ができるので落として素手で首の骨を圧し折る。嫌な感覚だ…。暫くは飯すら食いたくないな。

    「ゲギャ…ゲギャァ…!?」

    「あぁ…?ぷっ、くくく…いやァ悪いなゴブリン。足りない頭必死に掻き回して人質とったんだろうけどさァ…俺、そいつら助けろって指示受けてねえんだわ。俺が受けた依頼はお前らの駆除と精神が無事な女性の保護。精神が無事な女性、居ないだろ?お盛んなお前らが我慢なんて覚えるわけがない。それに、油断をしていたそいつらにも非がある。だから俺にとって意味ないんだよそれ。」

    言い終えて即座に人質ごとゴブリンを手刀で貫く。臓腑が包帯に絡まるが即座に払い落とす。そんな俺を見てゴブリンは後ずさった。出口には俺が居る。恐らく別の出口もあるがまぁ、逃げる分には構わない。復讐できるならすれば良い。それだけ俺の懐は潤うのだから。もうお前らは終わっているんだよ。呪いの音を聞いた時点で、な。

    パキリ

    と音がする。ゴブリンはそれに気づく余裕もない。目の前にサイコパスが居るんだから当然だ。だが、それが命運を分けたな。こんなボロい洞窟にヒビが入るほどの音を鳴らしたんだ。崩れるに決まっている。

    「さて」

    走るか。一応見ておかないといけない。…面倒な。もう良いだろみんな精神ぶっ壊れてたんで殺しましたで。っと、あぁそうださっきの人質も治さねえと…。

    「おい、時間がねえ。生きてるか?」

    聞けばこくりと頷く気配。なら良い。俺の血を垂らせば治る。…っし。背負って、と。行くか。

    。。。

    生きてたのは5人。死者は数えきれない、か。まぁそれだけでけえ巣だったんだろうな。どうでもいい。奇跡的にやられる前の奴が二人居たが、精神は折られたか。無理もねえな。これで依頼は達成か。
    お?ちょうどいいタイミングで来るじゃねえか。じいさん。

    「よぉ、生きてたのはこいつらだ。」

    「なんですと…?村の者は…!?」

    「死んでた。だから洞窟ごと埋めた。墓作るのが怠かったからな。さぁ、報酬の話と行こうか。それとも何か?俺から金をちょろまかせると?傭兵程度、だまくらかせるとでも思ってたかよ?」

    恐らく俺が死んでたと言った時点で「じゃあ話はなしだ!」とでも言おうとしてたんだろうよ。顔が歪んだぜジジイ。

    「だ,だが!村のものが居ないならどうすれば」

    「知らねえよそんなこと。情があると思うな。テメェが奴隷商人で商品盗まれたから泣きついてきただろうことも知ってんだよこっちは。この辺に村なんてねえんだから。品物取られる時点でテメェは三流だ。金を払うか骸晒すかその二択。どっちを選ぶんだテメェは?」

    「あ、が…ぐぅ…お、のれ…!!」

    返答は刃、か。なら良い。敢えて受ける。んでそのまま進む。

    「な…!?」

    「お前に呪いのプレゼントだ。なァに遠慮は要らねえ。老衰以外で死なず、されど全身に絶え間なく苦痛が走り、気が狂うこともできない。そんな呪いだ。良かったな。生きれるぞ?」

    俺の呪いの派生版、というか単なる拷問だ。あの蛇マジで性格悪いな。普通に使う俺も俺だが。俺の影から黒い蛇の抜け殻が這い出て俺を貫いている刃を叩いジジイへ巻き付こうとする。

    「や、やめ…!」

    「逃げるなよ。お前が助けを求めたのが人間だとでも思っていたのか?俺はたしかに犠牲を容認しよう。死を許容しよう。戦場では死は当たり前だ。だが、契約違反は容認しない。お前は蛇の尾を掴んでしまったんだよ。なら、噛まれても仕方ないだろう?」

    こちとら慈善事業じゃァ無いんだから。絶望した顔の男を即座に抜け殻が覆い、男を呑んだ。ゆっくりと時間をかけてあの男は肉になり、身になるんだ。三流の悪党には相応しい、無様な末路だろう。俺は一体どんな末路を迎えるんだろうか。できれば誰もが嘲笑するような、そんな惨めな最期が良いな。悪に救いは無いのだから。

    「あ、あの…」

    「なんだ。まだ居たのか。服が無いから逃げられないのか?」

    「ち、ちがくて!貴方は、何者なの?」

    話しかけてきたのは5人のうちの一人。比較的精神がまともな生き残りだ。しかし、俺が何者か、ね。

    「俺は呪人。禁忌と言われ協会に追われる不死身でしかない化け物だ。」

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