海と花束 準備/感想
異世界探偵 準備感想スレ
42コメント 2021/05/20(木) 18:28
  • 10  リン  2021/03/11(木) 18:55:11  [通報
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    第4話 「妖精を探しに」

    (本文)
     茉希。彼女は、今、異世界で探偵の仕事をしている。

     ルシーの財布を当てたら、異世界で探偵をすることになった。

     彼女は、妖精使いであり、妖精を迷子にさせている。

    「お嬢様。どうして私に妖精を迷子にさせたことを相談しなかったんですか?」
    トルソーは彼女に聞いた。


    空気は重く、どんよりしていて、かつ緊迫した状況に包まれた。トルソーの背後から聖騎士が鋭い視線でこちらを観察している。

    「トルソーに余計な心配をかけたくなかったからよ。」

    「ですが、私にはできることはあったでしょう。お嬢様のお母様に連絡を入れたのに繋がりませんでした。」トルソーはルシーを心配している。



    真希はおそるおそる尋ねた。
    「では、なぜルシーはお母様に相談しなかったのですか。」

    しばらく沈黙が続いた。そして、質問に答えた。

    「お母様は、階段で転んで動けない状態なのよ。お母様の家に訪れたら分かるわ。」
    ルシーはため息を交えながら答えた。

    「じゃあ、何で救急車を呼ばなかったんですか。」
    互いに視線を合わせた。そして、はっきりとした口調で彼女は言った。

    「おばあ様が人間だからよ。お母様と私は、人間の血が流れているからひっそり暮らしてきた。これは私達、関係者以外にしか知らない機密情報よ。おばあ様が異世界のおじい様と結婚する時に、人間か異世界の人になるか選択を迫られた。人間と言葉にした時、ギャラリーは反対の声をあげて上の役職の方は異論を示したわ。だから、異世界の人のふりをしておばあ様は人間界に人間としてひっそり暮らしているわ。周りに私とお母様の情報を提供すると上におばあ様が異世界にいないことが直にバレるわ。」

    きっと、異世界にいるルシーの家系は複雑な事情があるのかな。私にできることはあるか。



     任命式の様子はおかしかった。ギャラリーからは咆哮が聞こえて、茉希は怪しんでいた。人間と言葉にした時に、異世界の住人は偏見を持っているように見えた。

     人間が異世界にいる。異世界にいたらいけない決まりがあるか。

     自問自答したはいいものの、答えは分からなかった。いつか答えは見つかるのかな。

     床に妖精の羽の毛が落ちていた。妖精は羽が付いている。
     これで、妖精を探すことはできるかもしれない。

     茉希は、依頼主のルシーに妖精の特徴を尋ねた。妖精の特徴を教えてくれた。

    「羽が緑で、髪型はポニーテールだったかな。」
    情報量が足りない。この世界には、他に妖精使いがいるらしい。到底、妖精がいても特定するのが困難だ。

    この異世界には、写真という概念がないのか。見渡すと、カメラや写真がなかった。

    「妖精の写真はあるの?」

    「写真なんだそりゃ。」予想通りだった。


    「この紙にルシーの妖精を描いてみて。」



    数分後、妖精の絵を渡してくれた。

    色鉛筆、クレヨン、絵の具。ルシーが使っていたそれらの文房具は年季が入っていた。きっと、小さい頃から大切にしたんだろう。

    妖精の絵を手がかりに、外に出て妖精を探した。

    時々、緑の羽が落ちているか、下を向いて確認した。

    時間が流れて、夕方になった。夕焼けがきれいで、建物まで光がカーテンのように広がっていた。

    似ている妖精を見つけた。

    「あなたは、ルシーの妖精ですか?」

    妖精は、鼻声で、「ルシーの妖精だよ。」と答えた。妖精は泣きそうだった。



    宮殿に戻って、ルシーに妖精をそっと渡した。

    「ルシー!」「ジェリー!」

    ジェリーと呼ばれる妖精は、ルシーの膝にちょこんと座り、泣いていた。目から出た涙は、ルシーの膝にまで滴り落ちた。(第4話終わり)



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