海と花束 準備/感想
異世界探偵 準備感想スレ
42コメント 2021/05/20(木) 18:28
  • 5  リン  2021/03/11(木) 18:23:53  [通報
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    第2話の下書き。準備しようかしら?


    第2話 「宮殿」

    (本文)
     ルシーと名乗る妖精使いに手を引っ張られると、加速した。あっという間に宮殿に着いた。

    「ルシー様、ようこそいらっしゃい。」

    声に張りがあり、威勢がいい。声の主は剣を携えている。聖騎士といったところだろうか。

    「さあ、これから任命式を始めましょう。」

    「次期女王はルシー様です。」

    「トルソー、おばあ様に私が女王になることを相談しなかったから、その件は保留ね。」

    トルソーと呼ばれる人物は、ルシーの使用人といったところか。

    「保留ですね。了解です。」トルソーは返事した。

    見物客がたくさんいる。茉希を警戒しているように見える。

    「人間に気を遣う必要はない」見物客は言った。

    「ギャラリーに私が茉希さんの事情を話して参ります。」トルソーは優しく声をかけた。

    「何で人間が異世界(ここ)にいるんだ!」
    ギャラリー、と呼ばれる見物客の輪の中からそんな声が響いた。続いて、他の見物客が心無い言葉を言った。

    「まったく。お母様の母にあたる人が元人間だなんて。お母様の家出も仕方ないでしょうに。」

    「お母様の家出とおばあ様は関係ないわ…!」ルシーは怒りが込み上がりそうだった。

    「…!人間?」私はルシーに尋ねた。

    「私のおばあ様は人間だったけど今は違うわよ。異世界の住民よ。異世界と現実世界を自由に行き来できた時代だったから元人間がおばあ様でも仕方ないわよね。」

    しばらくの間、空気は乱れていて重かった。

    しかし、任命式は続いた。
    「私から報告があるわ。探偵を見つけたの。」

    「茉希です。」

    「探偵になる予定の人が見つかったわ。」

    「茉希を探偵に任命します。」表彰台のようなところまで案内されると片眼鏡と探偵らしい羽織ものをもらった。

    回復術師、魔女、聖騎士、精霊使い、魔王、護衛が任命された。

    ギャラリーから拍手が聞こえた。異世界では、しとしとと雨が降っていた。

    トルソーは、異世界に来た茉希、人間についてギャラリーに説明していた。

    「お嬢様が人間界におばあさんの家に行く途中で探偵をスカウトしました。茉希さんは、探偵の任務が終わるまで異世界にいます。」

    ギャラリーからは、再び拍手が聞こえた。茉希は、恥ずかしがりながらギャラリーに一礼をした。


    任命された時に、片眼鏡と羽織ものを眺めていた。


    「安心しなさい。その眼鏡には度が入ってないわ。」ルシーが言った。

    「探偵らしい格好でモチベーションが上がります。」



    「ところで、私はいつ現実世界に帰れるんでしょうか。」


    「ん。私は、人間界にいる時に途中で妖精を迷子にさせてしまったわ。妖精を探し出したら人間界へ返してあげる。」


    「それまでは、希少価値のある金貨を渡すわ。安心して。人間界に帰るとそれは自然にお金に換金されるわ。」


    その後、ルシーは金貨に換金される現実世界の値段を教えた。正直、フリーターの給料より、探偵の給料は高く、桁違いの数だった。

    「現実世界に戻れないのは困る…!」

    この時点では、茉希は異世界から早く脱出したかった。


    「ん。ということで異世界を楽しみたまえ。」

    雨空は消えて、日差しが戻った。(第2話終わり)
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